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イギリスのEU離脱のメリットやデメリットとは?またそのFXへの影響とは?運命の日は6月23日!

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2016年6月23日に、「イギリスのEU離脱の是非」についての国民投票が行われます。

FXトレーダーなら各FX会社から「市場が不安定になるので気をつけてください」といった旨のお知らせが届いていると思います。
国民投票なのですぐに結果が分かるわけではないと思いますが、速報や錯綜した情報などで一時的な混乱が起きるんじゃないでしょうか。

また、どちらの結果となっても短期的なトレンドが発生する可能性が大きいので、大きめのポジションは早めに決済しておいた方が良いかもしれませんね。

それにしても今回の離脱騒動。

イギリスのEU離脱によるメリットやデメリットは何があるのでしょうか?
またポンドを始めFXへの影響はどうなるのか、以下まとめましたのでご覧ください。







 

そもそもEUってなに?

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EUとは「European Union」の略称で、日本ではヨーロッパ連合とも欧州連合とも呼ばれ、1993年11月1日に誕生しました。
母体はECで最初の加盟国はベルギー、ドイツ、フランス、イタリア、ルクセンブルグ、オランダの6か国のみでしたが、徐々に拡大しその後約20年で12か国となりました。

その後欧州連合となり現在は28か国にまで拡大しました。

ヨーロッパはひとつひとつの国自体はそこまで大きくなく、経済大国であるアメリカや日本などに太刀打ちできません。
そこで一致団結してヨーロッパという大きな国(連合)として対抗していこうというのが狙いでした。

また国がたくさんあることですぐ隣の国へ行くのも大変、行っても通貨が違ってまた大変、ということで単一通貨の「ユーロ」が生まれ、また「シェンゲン協定」によってEU内の移動はパスポートチェックが廃止されました(一部地域除く)。

すごく合理的な考え方で、発足当初は「夢があるな~」「日本もアジア圏の国と同じようにできればいいのにな」と思っていました(今は思いませんが)。

しかし発足から現在に至るまで決して順調とは言えない「EU」
よくよく考えてみると単純な不満を解消しきれていなかったのです。

 

イギリスが国民投票を行う理由とは?

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前述したようにEUの加盟国は現在28か国もあり、それぞれの国は人口も経済力も違います。

今回イギリスで国民投票を行うきっかけとなったのが、EU内で「豊かな国が貧しい国を助けている」とイギリス国内での反発が強まったからです。
そりゃそうですよね。自国民からしたら、なぜ他の国のために移民を受け入れたり支払った税金を使われなきゃいけないのか、そう考えて自然です。

 

以下はEUのGDP推移とイギリスのGDP推移です。

 

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参考:ザイFX! http://zai.diamond.jp/

イギリスはここ数年3%付近をキープしていましたが、16年3月期にはとうとうEUに抜かれてしまいました。
もともと国力のあったイギリスですが、これでは面白くありません。

またキャメロン首相も「EU残留を問う国民投票は2017年までに実施する」と明言し票を集めたことから、国民投票は不可避な状況なのでしょう。

 

EU改革案の内容

 

イギリスがEUに残留する場合は以下の改革案が実行されることになります。

 

1.英国に対し単一通貨であるユーロの適用除外を認めることを再確認
2.英国の求めに応じて規制緩和と競争力強化を約束
3.新たなEU法令に対してEU加盟国の55%以上の反対があれば否決できる
4.英国の社会保障制度を脅かすと判断された場合、EU域内からの移民の流入や福祉給付を制限できる緊急措置を最長で7年間適用する

などです。

 

本当にイギリスはEU離脱をするのか?

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2014年9月18日に行われた「スコットランド独立の是非」についての住民投票に次いで、イギリスの歴史を変えうる国民投票が行われますね。

運命の日は6月23日と、いよいよ来週に迫ってきました。

近年ギリシャ危機や、欧州を中心とした移民問題などを原因として、欧州経済がやや不安定気味であります。
そういった中でイギリスのEU離脱の危機が現実味を帯びていて、2016年5月末でのG7でもイギリス首相は欧州勢から少し質問されていたようですね。

事実、6月13日付けのイギリスの大手調査会社によると、賛成(EU離脱)が53%、反対(EU残留)が47%と離脱派がやや上回っています。
まさに今、教科書に載るレベルの歴史的な出来事が起きようとしています。


イギリスのEU離脱のメリットとデメリットとは?

 

さて、イギリスのEU離脱にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
イギリス国民は今後のより良い生活のために、取捨選択を迫られています。

イギリスのEU離脱によるメリット

■難民・移民問題を軽減できる■

EUのメリットとして、通貨をユーロで統一されたり、パスポート無しでEU内を移動できたりすることが挙げられます。
しかしながら、そのメリットが難民・移民問題が生じたために、イギリスにとっては甚大なデメリットとなってしまっているのです。

事実、イギリスへも難民・移民は数多く押し寄せています。
またその審査基準はEU内である程度統一されているため、簡単に拒否をすることはできません。
単純に審査にも労力や経費がかかりますし、当然その生活を維持させるとなると尚更です。

■財政不安のあるEU諸国の面倒を見なくて済む■

ギリシャだけではなく、スペインやイタリアなども財政不安が大きいのです。
もしもイギリスがEU内に留まれば、それらの国々が破綻しそうになれば、その補填をする必要が出てくるでしょう。

EU離脱云々抜きにしろ、経済に深く親しんでいる多くのイギリス国民はEUの財政状況をみて、あまり良く思っていないということが分かります。
こういった先行きの見えない不安から逃れられるといった面がメリットなのです。

イギリスのEU離脱によるデメリット

■関税が増加することによる貿易縮小が予想される■

EU内ではあらゆる関税が撤廃されているので、イギリスがEU諸国との貿易を続ける際には、必ず貿易縮小が見られるでしょう。
またアメリカからも「EUから離脱したら貿易交渉は後回し」とEU残留を促されています。

■金融不安が起こりうる■

貿易のみならず、EU内での経済に組み込みにくくなります。
そのため、ドイツやフランスに移転を表明しているイギリスの金融機関も存在します。
金融関連がイギリス経済の大きな支えとなっているので、大きなデメリットとなることでしょう。

■スコットランドがEUに加盟する■

そもそもイギリスの正式名称は「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」で、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドからなる連合国家です。
イギリスがEUを脱退するとスコットランドはEUに加盟することを表明しており、EUも全会一致で認めています。

そうなるとイギリスはEUを敵に回すだけでなく自国分裂に追いやられてしまいます。

 

「EU離脱の是非」についての国民投票とそのFXへの影響とは

 

前述した「スコットランド独立の是非」についての住民投票では、FXへの大きな影響がありました。
今回は経済に直結することでもあるので、結果の是非に関わらず大きな影響が出ることは間違いないでしょう。

当然ながら、結果の是非による影響だけではなく、値動きが敏感になっている時には、各種指標や要人発言にも十分に注意しましょう。
GBP/JPYやGBP/USD、EUR/GBPなど特にポンド関連の通貨ペアの値動きは激しくなることが予想されるので、しっかりと資金管理をしてトレードを行うことで、息の長いFXトレード生活を送ることができるでしょう。

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