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FXのファンダメンタル分析は有効なのか?/過去に起きた事実は嘘つかない

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FXをトレードするにあたって必ず議論になるファンダメンタル分析の有効性について。

FXではテクニカル分析が主流でファンダメンタルは必要ないと言い切る方もいます。

でも果たして本当にファンダメンタルは必要ないのでしょうか?

 







 

テクニカルは短期、ファンダメンタルは長期

 

テクニカル分析とは「過去の値動きや出来高から未来を予測」する分析のことで、過去の統計から優位性のある方向を導き出す手法です。

 

これを視覚的に分かりやすくしているのがテクニカル指標です。

 

例えば有名なテクニカルの指標でボリンジャーバンドというものがあります。

ボリンジャーバンドをチャート上で開くと、移動平均線以外に「1σ(シグマ)」「2σ」「3σ」などチャートの上下に変動幅を示す線が加わります。

 

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それぞれ±1σは68.3%、±2σは95.4%、±3σは99.7%の確率で値動きが収まるとされています。

この性質を利用して、例えば2σにタッチしたら逆張りを仕掛けるといったトレードを行います。

 

ここでひとつ重要なことがあります。

テクニカル分析では「なぜ動いたのかの理由」は関係ありません。

 

大事なのは「確率的に優位性があるか否か」のみです。

 

ですからテクニカル分析の場合「次はどうなるのか」を確率論を用いて判断するため、必然的に短期での判断となります。

もちろん時間軸を伸ばせば長期にあるという考え方もできますが、あくまでも「次」を当てることに変わりはありません。

 

これとは反対にファンダメンタル分析では「理由づけ」を行います。

例えば政策金利の発表で、今まで下げ基調であった金利が一転上がったとなると、その国の経済がデフレを脱却したとみて「買い」であると判断します。

ファンダメンタル分析は主に「その国の経済や外交状況」などで売買の方向を判断していきますが、特に経済指標発表時の判断が多くなります。

 

 

経済指標で最も有名なのがアメリカ雇用統計です。

 

毎月第1金曜日に発表される指標で失業率とともに発表されるため、アメリカの実体経済を判断するのに適しているからです。

また米ドルは世界基軸通貨ともいわれ、ユーロと並んで流通量がとても多いため世界中に注目されています。

経済指標は毎日のように各国で発表されていますが、為替が大きく変動するような指標はひと月にいくつも存在するわけではなく、アメリカ雇用統計のような大きな指標以外はあまり注目されず、ファンダメンタル分析をする機会もそう多くはありません。

 

ですから必然的に長期的視野で考える必要があり、短いスパンで1か月程度、長いと1年から数年規模で考えていきます。

 

ファンダメンタル分析の有効性

 

それではどのようにしてファンダメンタル分析を行っていけばよいのでしょうか。

 

下の図は2008年1月から2016年8月までのドル円チャートに日本・アメリカの大きな出来事をプロットしたものです。

 

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2008年9月に投資銀行のリーマン・ブラザーズが破綻し、ドル円は一気に90円台を割り込みます。

2009年1月に黒人初としてオバマ大統領が誕生し歓迎ムードになるもリーマンショックの影響は大きく100円の壁で跳ね返されます。

2011年3月に東日本大震災が発生し、画像では見え辛いですが大きな下ヒゲが発生しています。

2012年12月に安倍内閣が発足し、それまで円高トレンドであったドル円は一気に円安方向へシフトチェンジします。

2013年4月に「異次元金融緩和」としてマネタリーベースの拡大を開始、さらに黒田バズーカ第2弾として追加金融緩和を行い円安は加速します。

2015年12月には、リーマンショックから立ち直ったアメリカがQE(量的緩和政策)を終了し利上げを開始します。

2016年1月に日本はマイナス金利を導入、その後(画像に載せていませんが)イギリスのEU離脱問題などもあり、現在は100円を少し超えたところでやや動きが鈍くなっています。

 

このように日米だけでも大きな出来事が1年に数回は発生し、そのうちのいくつかは為替に大きな影響を与えます。

 

直近で考えてみるとアメリカの大統領選挙での大きな動きもありましたし、少し遠い将来ですが東京オリンピックなど「確実に為替に影響を及ぼす」イベントが待ち受けています。

 

図表を見て分かる通り、ファンダメンタルは大きなトレンドを発生させる力を持っています。

ドル円は他の通貨と違い「比較的動かない通貨ペア」と言われていますが、それでも黒田バズーカで2000pipsもの円安トレンドが発生しています。



ファンダメンタル分析をするときの注意点

 

ファンダメンタル分析をもとに売買を行うときは少し深めの損切りラインにしておくことがポイントです。

 

日々の為替は投機筋などの売買によって多少の変動があり、数十pips程度の損切りラインだと簡単に超えてしまうこともあります。

ですのでやや深めの位置に損切りラインを置いて、トレンドに乗れた時は数百~数千pipsを狙う方法が良いです。

 

基本的に中長期での戦略となるので、あまり大きなロットでは勝負しないことが肝要です。

またスワップポイントがプラスになる方向を持つということも少しは有利に働いてきます。

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