自分ではしていないつもりでも朝起きると「昨日凄かったよ…」と聞かされて落ち込む「いびき」。スヤスヤと寝ているつもりでも周りに迷惑がかかってしまい、つい自己嫌悪に陥ってしまいます。
無意識のうち、とはいってもできれば周りに迷惑をかけることなくグッスリと眠りたいですね。
今回は「いびき」が発生するメカニズムと「男性特有の原因」を探ってみました。
⇒いびきの原因、女性編はこちら
いびきって何故起こるの?
人が呼吸するときには鼻から吸った空気が鼻腔の上気道を通り、肺との間を行き来します。空気の通り道の鼻腔には狭いところや出っ張ったところがあり、そこで空気抵抗が発生します。
いびきの音とは、睡眠中に空気が上気道を出入りするときの抵抗音と粘膜の振動による振動音のことなのです。
仰向けに寝た場合、上気道が圧迫されることで、起きているときよりも呼吸はしにくくなります。また、大きく息を吸うときに聞こえる音も抵抗音のひとつです。
いびきの5大要素
いびきの原因には5大要素といわれているものがあります。
あごの脂肪
肥満はいびきの大きな原因のひとつとなっています。太った人は首回りの脂肪が気道を狭めるだけではなく、気道の内側についた脂肪、分厚くなった舌も気道を防ぐ原因となっています。
いびき改善にはダイエットをするなどしてあごを引き締めることが必要です。
筋肉の老化
身体が老化していくことで、上気道の筋肉も緩んできます。
空気の通り道も狭くなることで、空気抵抗が大きくなり上気道の粘膜の振動が増し、鼻呼吸だけでは酸素が充分に取り入れられなくなり口呼吸が発生します。
そして、口呼吸をともなうことでいびきが発生します。
お酒・睡眠薬
いびきの原因はひとことで言うと「気道が狭くなること」です。アルコールは筋肉の緊張をときほぐす作用があり、さらに気道を狭くします。
また、筋肉の緊張をときほぐすものには、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬にその強い作用があります。
口呼吸
鼻づまりなど鼻の通りが悪くなることで、いびきを誘発します。原因は気道がせまくなっているからです。
また鼻が詰まるとどうしても口呼吸の割合が多くなってきます。
扁桃や口蓋垂が大きい
扁桃は喉の奥にある器官です。咽頭扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃のうちどの器官が大きすぎてもいびきの原因となります。
男性は肥満による原因が主
肥満によって首回りや軟口蓋・咽頭周辺部などに脂肪がついて、上気道が圧迫されてふさがれることで空気の通りが狭くなります。そのためいびきの原因となっている場合があります。
いびきの根本的な要因として肥満という要因が挙げられる人はかなり多くみかけます。とくに働き盛りの中高年男性には多く見受けられることが多いです。これら中高年男性の多くの人は、食生活の乱れや運動不足などを原因とするメタボリック症候群の心配をしている年代層です。
まとめ
いびきの原因は主に「気道が狭くなること」にあります。気道が狭くなる原因は様々ですが、男性の場合かなりの割合で肥満によることが多いです。
日頃から食生活に気をつけ、また適度に運動をすることである程度のいびき軽減につながります。
また、仰向けに寝ると気道が狭くなる方は横向けに寝るようにしたり、鼻呼吸しやすい枕を購入するなどしてみましょう。