Amazoプライム会員なら無料で視聴できる、連続ドラマW「ヒトリシズカ」を全エピソード観てみました!
以下、あらすじと出演者、個人的な感想(多少のネタバレあり)です。
ちなみに「ヒトリシズカ」とは日本各地にも咲いている多年草の一つで花の色は白、他にもフタリシズカという名前の多年草もあります。
ヒトリシズカとは?
「ヒトリシズカ」は、誉田哲也氏による日本の推理小説をもとにし、WOWOWが製作している「連続ドラマW」としてドラマ化した作品です。
全6エピソードから成り立っており、各エピソードのタイトル名は全て漢字3文字(闇一重・蛍雲・腐死蝶・罪時雨・死舞盃・独静加)で、それぞれ観終わった時に「なるほど!」と思わされます。
物語の始まりはポケベルと携帯電話が混在する1990年代。
そこから時系列や登場人物が交錯していき、やがて主人公伊東静加の本性が露わにされていく...
時代背景描写も細かく、1990年代ではタバコをプカプカ吸いながら会議をしていたのが、現代では喫煙所以外禁煙になっていたりとこだわっているのが良く分かります。
物語は1エピソードにつきひとつの事件で構成されており、また計6話なので「映画以上ドラマ未満」の長さで中だるみせずに観終えることができました。
もちろんエピソード毎のつながりがあり、どの事件も伊東静加が関わっています。
現在Amazonプライム・ビデオで無料配信しており、Amazonプライム会員なら無料で視聴することが出来ます。
ヒトリシズカのキャスト陣
ヒトリシズカのキャスト陣は非常に魅力的な役者ばかりです。
連続ドラマWのキャスト構成はいつも良いチョイスをしているな〜と思います。
夏帆
主人公伊東静加を演じています。
残酷さとある意味ピュアな感情を持ち合わせ、不気味だけどなんだか悲しさを感じさせます。
子供ってすごく真っ直ぐだから結構残酷なことをしたりしますよね。
虫を平気で殺してしまったりとか。
そんな感情をすごく上手に演じられています。
夏帆さんは代表的な作品に「パズル」や「箱入り息子の恋」などがあります。
岸部一徳
静加の父親役で国分寺署の生活安全課長を演じています。
なんとも言えない雰囲気と淡々と話す姿から、どちらかというと実は悪役でしたといった役がすごくマッチしていますが、今回は警察の役柄です。
悪役かどうかを言ってしまうとつまらなくなるので伏せておきますね。
ここ最近では「まほろ駅前番外地」や「まほろ駅前狂騒曲」、「天地明察」など数多く出演しています。
黒沢あすか
静加の母親役を演じています。
健気な母親ですが、ある事件が起きてからは急変してしまいます。
さすがというかリアリティが凄く、精神崩壊系の役を演じさせたらピカイチです。
「嫌われ松子の一生」や「冷たい熱帯魚」などのヒット作に出演しています。
松重豊
警視庁捜査4課、いわゆる「マル暴」の役柄です。
松重さんといえば今や「孤独のグルメ」に出てくる「美味しそうにご飯を食べる人」のイメージが強いですが、188cmという長身とその風貌から強面な役を演じることが多いです。
今回のマル暴役もベストマッチでかなり恐いです。
他にも「デスノート」や「ソロモンの偽証」などのヒット作に出演しています。
その他出演者たち
ヒトリシズカは1話につき1つの事件が展開していき、そのエピソードだけ出演してい俳優もたくさんいます。
名脇役の温水洋一さんやチョコラBBのCMで一躍人気となった門脇麦さん、常盤貴子さんと結婚した長塚圭史さんなどなど、演技派俳優が脇を固めます。
トレイラーとあらすじ
ここから先は少しネタバレが含まれますので、「全くゼロ情報から楽しみたい!」という方は読み飛ばし推奨です。
トレイラーはこちら。
そしてあらすじはこちら。
住宅街のアパートで、男が、押し入ってきた別の男に射殺される事件が発生する。
現場近くに勤務する巡査部長の木崎が銃声を聞いて駆けつけると、先輩の大村がすでに現場に入っていた。
聞き込みや鑑識の結果から容疑者が絞られていくが、木崎は事件の裏にある何かを感じていた。
やがて、事件への関与が疑われるあるひとりの少女の影が浮かび上がってくる…。出典:Amazon.co.jp
果たして容疑者は誰なのか?
そして伊東静加とはどんな人物なのか?
意外すぎる展開に目が離せません!
感想と評価
何と言ってもみどころは夏帆さんの冷めた演技です。
夏帆さんの力が抜けたような、どこかで相手を見下しているような表情は、見ていて少しゾッとしてきます。
時が進むにつれて化粧や服装などが変わっていく様も見ていてドキドキします。
また、ひとつひとつの事件がしっかりと練られており、大抵最初に思いついた人が犯人じゃなかったりします。
登場人物と事件がうまく絡み合い、ミステリー要素たっぷりです。
少し気になったのが「時代が変わっても役者の表情があまり変わっていない」ことです。
物語の始まりは1990年代初頭で最終的には2010年代となり、建物や服装などは時代背景にマッチしていますが、役者さんの髪型などにあまり変化がなく、「あれ?これはいつの時代のお話だろう?」と思うことがしばしば。
おそらくこれもあえて狙ったトリックなのでしょうが、観ていて少し混乱しました。
それを除けば非常に面白い作品でした。
まとめ
いかがでしたか。
ヒトリシズカは計6話で構成されていますのですぐに全エピソードを観ることができます。
推理小説を基に作られていますから、ストーリー構成も非常に良くできています。
また、夏帆さんがとにかく可愛い!
それに周りを囲む豪華キャスト陣ですから面白くない訳がないですね。
ミステリー好きにはたまらないドラマです。
以上、「ヒトリシズカ」の感想・評価まとめでした。