舛添前都知事の不祥事により急遽行われた東京都知事選挙。
小池氏、増田氏、鳥越氏の3つ巴による決戦となりましたが、結果は周知のとおり小池氏の圧勝といっても良い結果となりました。
選挙権が20歳から18歳に引き下げられたこともあり、総得票数は前回の都知事選を大きく上回り投票率も約60%という数字となりました。
女性初の都知事ということもあり、また政治経験が長い小池氏ですから投票された方は新都知事の手腕をまずはお手並み拝見といったところでしょうか。
そんなこんなで新体制となった東京都政ですが、実はとんでもない問題を抱えているのをご存知ですか?
小池都知事でどうなる?東京メトロの株式上場
有権者のみならず「小池改革」は今や日本中が注目しています。
中でも保育所問題や2020年の東京オリンピック・パラリンピックの準備について誰もがその動向が気になることでしょう。
でも待ってください!
東京都にはこれらに勝るとも劣らない「大問題」があります。
それは「東京メトロの株式上場問題」です。
東京メトロは2004年、営団地下鉄の民営化によって「東京地下鉄株式会社」となって誕生しました。
株式の保有率は国が約53%、東京都が約47%となっており時価総額は驚きの1兆円です!
元々東京メトロは将来株式を売り出すことも想定しており、また東日本大震災を受け必要であれば株式の売却益によって復興支援することも考えられていたそうです。
ですのでこれから数年のうちに東京メトロが株式上場するのも不思議ではないですね。
貧乏路線「都営地下鉄」が足を引っ張るカタチに
ボクは以前東京メトロの東西線沿線に住んでいましたが、東西線の通勤ラッシュは殺人的でした。
しかも強風でよく止まるので、橋の上で15分も止まろうものなら車内はまさに地獄の沙汰です。
それに比べ都営地下鉄の空いていること。
どちらの電車も新宿から東方面に向かっているハズなのにこの差は何なんだ!と思うこともしばしばありました。
そんな都営地下鉄は繰越欠損金、いわば借金が3000億円もあり「会社」としては潰れてもおかしくない状況に陥っています。
そんな状況の中、東京メトロが上場してしまえば都営地下鉄の将来は火を見るよりも明らかで、更なる財政難に追い込まれてしまいます。
とはいっても5000億円ですよ!
東京メトロの株式上場は前述の都営地下鉄の状況やその他利権絡みで未だ凍結状態の模様です。
ですが東日本大震災で未だに復興に至っていない方々への支援やオリンピックの財源、さらには小池都知事が掲げる「セーフシティ・ダイバーシティ・スマートシティ」を達成するためには株式上場は必要不可欠でしょう。
こんな難局に小池新都知事はどう立ち向かっていくのでしょうか?
とても楽しみです♪
あ!
そういえば小池さん、「満員電車の解消」も掲げていましたね。
まさか株式上場して、資金を集めて2階建ての電車をつくるんじゃ…
おっと誰か来たようです。