皆さんは「なろう系」という言葉(ワード)をご存知でしょうか?
どうやらコレ、web型小説投稿サイト「小説家になろう」に関連する、"作品"や"傾向"などをひっくるめたモノに対して使われるワードのようです。
こちらでは簡単となってしまいますが、「なろう系」と呼ばれる作品の紹介や、「小説家になろう」のシステム紹介などをさせて頂きます。
あの人気アニメも「なろう系」作品!
さて、ここで問題です!
- 『異世界食堂』
- 『ログ・ホライズン』
- 『Re:ゼロから始める異世界生活』
- 『ナイツ&マジック』
これら4つのアニメ作品の共通点がお解りになるでしょうか?
それでは…
- 『蜘蛛ですが、なにか?』
- 『転生したらスライムだった件』
- 『異世界居酒屋「のぶ」』。
- 『君の臓腑をたべた』
最近その奇抜なタイトルと併せ、マスコミなどでも大変な話題となったこのタイトルは?
もうお解りかと思いますが、これらは「小説家になろう」から書籍化された後にアニメやコミカライズ、さらには実写化予定の作品なのです。
ちなみに
- 『幼女戦記』
- 『オーバーロード』
- 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
等は、個人が運営する小説投稿サイト「Arcadia」の作品。
さらに
- 『王様ゲーム』
- 『少女ペット』
- 『ブラックアウト』
は、DeNAとNTTドコモの共同出資企業である「エブリスタ」から発信されています。
少し乱暴かもしれませんが、「なろう系」と呼ばれるその多くは、これら小説投稿サイトのライトノベルを称しているようです。
※『オーバーロード』は後に「小説家になろう」にも投稿されます。
またMF文庫から出版されている
- 『ノーゲーム・ノーライフ』
も「なろう系」と呼ばれているようですが、こちらはwebサイトへと投稿された作品ではありません。
「小説家になろう」の簡単なシステム紹介
小説投稿サイト「小説家になろう」は、2004年よりサービスが開始されました。
2017年10月現在、小説掲載数は51万作品以上、登録者数は111万人をも越える超巨大webサイトです。
この「小説家になろう」には、ユーザー登録をした方なら、規約を守れば誰でも自身の小説を掲載することが出来ます。
作品を閲覧するだけでしたら、「ユーザー登録」は不要。
しかし作品の投稿やブックマーク、さらに自分が読んだ作品への"評価"などはユーザー登録をしないとできません。
そしてこの"評価"こそが、作品にとって大切な"目安"にもなるのです。
「小説家になろう」では、タイアップ企画や公式企画などへと自サイト登録者から作品を募り、その中から大賞や書籍化など様々なチャンスが与えられます。
実はこうした大賞以外でも、提携コンテンツの要項(ジャンルや評価など)をクリアした作品を作家自身が応募したり、評価や閲覧などが低くとも編集の目にとまったおもしろい作品が書籍化されてもいるのです。
作品を読む時や投稿に便利かつ不可欠なのが、この"ジャンル分け"です。
ジャンルは上記のように大まかな分類がなされていますが、読者は他にも検索でキーワードや除外キーワード、さらに新着、評価、短編や完結などの絞込みも可能。
※上記画像は読者向け「小説を読もう!」頁。
また作者は自身の作品に適切な"キーワード"を付けることで、より読者へとアピールができると同時に、「企画参加」などにも使用します。
例えば、作品キーワードに「MF&AR大賞MF」と入力すれば、検索時に大賞作品欄に表示され、と同時に大賞へとエントリー(応募)したことになるのです。
こちらは大賞や企画ごとの基準があり、作家によっては例えば「コメディー」や「異世界」「短編作品」など、自身が持つジャンルごとに何作品も応募ができます。
大体の流れとして
- 「受賞」
- 「書籍化」
- 「コミカライズ」
- 「アニメ・ゲーム化」
の順番が、大ヒットとなった"なろう系"作品の主な展開かと。
次はどんな「なろう系」作品が登場するのか楽しみですね!