2016年の土用丑の日は7月30日(土)となっています。
2015年は2回ありましたが、今年は1回のみです。
また、土用丑の日といっても、実は夏だけではなく春夏秋冬にあって、2016年は1月20日・2月1日・4月25日・7月30日・10月22日・11月3日の計6回もあるんですよ。
知ってました?
土用丑の日の由来
そもそも土用丑の日とは何なのでしょうか?また、どのように定められているものでしょう?
まず土用の意味は
四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前の約18日の期間のことです。
現在はウナギを食べる習慣があるのは「夏の土用丑の日」だけになっています。
本来はウナギの旬は冬のため夏にはあまり売れなかったそうです。
売れないウナギを売り出そうとして旬ではない「夏」の時期にウナギを食べるよう風習を根付かせたという説が有名です。
2016年の土用の丑の日
2016年の今年の土用丑の日は7月30日(土)です。そもそも土用とは古代中国の自然哲学である五行思想をベースにした考えです。
春=木
夏=火
秋=金
冬=水
季節をそれぞれ4つの元素にあたはめてみると「土」が余ってしまいます。
「土」というのは季節の変わり目のことと定義され、すべての季節の変わり目に等しく存在して、夏に限らず季節の変わり目全般をしめしています。
日数は18日間で、一般的な土用の場合、立秋の前18日の期間のことをいいます。
ウナギを食べる意味
何故土用の丑の日にウナギを食べるようになったのかといった由来では、それは江戸時代に遡ります。
ウナギが売れないで困っていたところ、平賀源内に「土用丑の日」といった張り紙を貼るようにいわれたことがはじまりで、それ以降ウナギ屋はとても繁盛したという話でした。
当時は丑の日にちなんで「う」から始まる食べものを食べることで「夏負けしない」といった風習もあったそうです。
ほかのウナギ屋もこぞって真似するようになったのがはじまりです。
ウナギには昔から栄養があることが知られていて、万葉集にも
「石麿呂に 我れ物申す夏痩に、よしというものぞ 鰻捕り召せ」
といった内容の歌があるそうです。
ウナギの健康効果としてはがん予防、ボケ防止、動脈硬化予防、眼精疲労緩和、風邪防止、美肌、骨粗鬆症予防、滋養強壮などがあります。
ウナギにとくに多いビタミンAは粘膜を強化して視覚を正常に保つ働きがあります。
胃腸病や風邪を予防することで知られています。
ビタミンB1は疲労回復、ビタミンB2は細胞の再生と成長を助け、ビタミンDはカルシウムの吸収を約20倍もに増やして骨粗鬆症を防いでくれます。
がん予防にも効果があるとされていて、含まれるビタミンEには老化防止の働きがあります。
このようなたくさんの健康効果からウナギを食べるようになったということが考えられています。