「祝日」
それは土日祝休みのサラリーマンにはとてつもなく嬉しいワード。
「祝日」
それはサービス業に従事している人には苦痛でしかないワード。
そんな祝日が2016年からまた1日増えたのをご存知ですか?
それがタイトルにもある「山の日」です。
「山の日」とは、突然議題に上がったわけではなく、一部の府県がそれぞれに「○○山の日」という名称をつけて自治体レベルの「山の日」を作っていたそうです。
山の日を制定したのは、日本の議員連盟「山の日制定議員連盟」というところでした。その連名は「山の日を国民の祝日にしよう」といったところからでした。
山の日とは?
2013年6月30日に山の日制定議員連盟が開いた総会では、6月上旬、海の日の翌日、お盆前などたくさんの候補があったということです。
そして実は、はじめに採用された日が8月12日だったのでした。
8月12日といえば、日本史上最多の死者数を出した航空機事故で、日本航空123便墜落事故が起こった日です。
「悲惨な事故があった日をあえて祝日にしていいものか」という意見も出て8月11日へとずらしたのでした。
今になってみれば、「海の日」はあるのに「山の日」というのはなかったのですから必然と言えば必然かもしれませんね。
山は大きな危険をともなう場所でもあって山だけが無視されてきたというのはひどい話のような気がします。
8月11日になった理由
「山の日」が正式に日本の祝日になると国民の祝日は15日から16日に増えることになります。
8月11日を山の日とした訳ではお盆休み周辺で、山歩きに出かけやすい時期として制定されるということでした。
でもちょっとしたハイキングだと汗だくになってしまい、熱中症の人が増えてしまうんじゃないかと少し心配です。
「山の日」を祝日にする理由としては「山に親しむ機会を得ることで山の恩恵に感謝する」といった意味があります。
「山の日」制定の旗振り役を務めてきた東大山岳部のOB谷垣法務大臣は「中学、高校も山岳部、大学の山岳部、「山の日」制定までというところまできて本当にうれしい」と話しています。
「山の日」が加わると年間の祝日は16日に増えますが、祝日がないのは6月だけとなってしまいます。
6月にも祝日を!
お盆も重なって大型連休に
山の日は「海の日が7月にできたのだから」といった国会議員の安直な発想から生まれたといいます。
海の日に関しては「47都道府県に海に隣接していない県はあるが、47都道府県にすべて山はある」といった意見なども考慮されたようです。
2013年頃の素案では6月が有力候補だったようです。
しかし、山岳連盟としては「6月はまだ山に雪が残っているから」といった意見や「ゴールデンウィーク明けで6月ボケになっては困る」など意見もあったようです。
いやはや何を言っているのか分からないですね。
「それでは祝日のない8月にしよう」という意見が浮上したこともあって、13~15日がお盆の時期で8月12日とすれば4連休にもなると考えたみたいです。
しかし、12日は航空機が墜落した日なので、関係者の心情を考えると11日になったということでした。
でも8月は祝日自体ないけれど実質的にはお盆が祝日なんじゃないの?という質問の声が聞こえてきそうですww
休みが増えればやっぱり嬉しい?
国民の休日が増えることで、大多数の国民は嬉しく感じるようです。
しかし、諸外国とくらべると国民の祝日は多くにもかかわらす、更に増やそうとしているのです。
これは日本人の有給休暇のありかたにあって、2014年の有給休暇の実質取得日数は平均8.6日と近隣諸国に比べて非常に少ないんです。
日本人は周りの空気を読む国民性からか有給休暇の取得率が極めて低く、祝日を増やすことで国民に休んでもらおうといった主旨のようですね。
休みが増えれば素直に嬉しいですが、個人が決めた休みではなく国民の休日となると、道路は渋滞しテーマパークは大混雑で疲れちゃうから、結局家で寝て終わってしまうことが多いのは気のせいでしょうか?
結論は「もっと有給休暇取れるようにしてくれ!」ということですねww