選手兼任であった谷繁監督が選手を引退して監督選任として迎えた2016シーズン。
これまで3年連続でBクラスに沈んでいましたが、特にこれといった大型補強もなく成績は低迷。
谷繁監督もシーズン途中で解任されるなど、終わってみれば1997年以来のセリーグ最下位という成績でした。
2015シーズンと比べると
得点:473⇒500(リーグ5位⇒6位)
失点:504⇒573(リーグ3位⇒4位)
得点・失点ともに状況は悪化し、ナゴヤドームというアドバンテージを持ってしても失点でリーグ4位という厳しい成績でした。
また、2013年オフから就任した落合GMがまさかの解任というニュースも年末を騒がせ、不安が拭えない状況が続いていますが、2017シーズンに向け十分な補強はできたのか?
中日ドラゴンズの開幕スタメンと開幕投手について予想をしてみました。
中日ドラゴンズの戦力補強内容
中日ドラゴンズは主力の大島・平田選手が放出の危機に陥っていました。
結果、両選手とも残留となりましたが、どうやら落合GM解任が大きく響いているようです。
落合GMは就任した2013年のオフシーズンに8億円ともいわれる年俸大幅削減を敢行。
もしこのままGMを継続していたら大島・平田選手はFAで退団していたとも言われています。
今季の目立った補強はありませんが、逆にこの2名が残留したことが一番の補強であったかもしれません。
新外国人選手
アレックス・ゲレーロ(30)ドジャース
投手を除く全ポジションを守れるユーティリティープレーヤー。ひとまずは内野手で登録されています。
メジャー通算成績は117試合で打率.224、11本塁打、36打点とのことで成績はイマイチですが、2013年にドジャースと4年2800万ドルの大型契約を結んだこともあり、ポテンシャルは非常に高い選手です。
野手のビシエド選手も同じキューバ出身ですので、内野手コンビとして期待されています。
エルビス・アラウホ(25)フィリーズ
メジャー通算62イニングで防御率4.35、4勝2敗、身長201cmと巨漢の左腕投手です。
やや制球に難がありますが、最速156キロの速球を武器にセットアッパーとしての期待がかかっています。
ホルヘ・ロンドン(28)パイレーツ
メジャーでの登板は3試合のみ。3Aでの成績は通算263イニングで防御率2.81、17勝15敗25セーブという成績です。
アラウホ投手同様、中継ぎでの活躍が期待されている右投手です。
2017シーズンの中日外国人枠は、残留が決まっているビシエド、バルデス、ジョーダンの3名にプラスして上記3名の合計6名で争われることになります。
FA・移籍
今オフのFA・移籍は今のところありません。
DeNAからFA宣言した山口俊投手の獲得に乗り出しましたが、結果は巨人が獲得。
山口投手はナゴヤドームで素晴らしい成績(昨シーズン防御率0.55)であっただけに獲得できなかったのは痛手ですね。
ドラフト・育成枠
中日ドラゴンズは今季ドラフトで6名、育成枠で1名を獲得しました。
柳裕也(22)明治大学
ドラフト1位指名。大学日本代表主将も務め六大学野球では通算22勝をマーク。
スピードは140キロそこそながら大学時代は326奪三振と、「三振が取れる先発」として期待されている。
京田陽太(22)日本大学
ドラフト2位指名。俊足巧打の左打者でポジションはショート。
守備と走塁に定評があり、初年度から一軍ベンチ入りの可能性も。
石垣雅海(18)酒田南高
ドラフト3位指名。高校通算37本塁打の強打が魅力の右打者。
京田と同じくポジションはショート。
笠原祥太郎(21)新潟医療福祉大学
ドラフト4位指名。MAX147キロのストレートを武器の大型左腕。
藤嶋健人(24)東邦高
ドラフト5位指名。ストレートは最速146キロながら縦に大きく曲がるナックルカーブを軸に変化球のキレが非常に良い。
丸山泰資(22)東海大
ドラフト6位指名。身長176cmながらMAX151キロの速球が持ち味で、3年の春には完全試合も達成している。
木下雄介(22)徳島インディゴソックス
育成枠。甲子園経験はないが150キロを超える直球とスライダー、カーブ、フォーク、ツーシームを操る。
中日ドラゴンズの補強内容まとめ
正直4シーズン連続でBクラスに終わっているチームとしては、もう少し補強をしておきたかったところでしょう。
ただ中日は外国人選手の活躍に定評があり、今回獲得した3選手を含めた6名がどこまで活躍するかが上位浮上の鍵を握っているといえます。
2017年 中日ドラゴンズの開幕投手予想
補強のおさらいが終わったところで開幕の予想に移ります。
ルーキー投手を含めると以下8名が候補になるでしょうか。
- 大野 雄大
- バルデス
- 吉見一起
- ジョーダン
- 若松 駿太
- 小熊 凌祐
- 小笠原 慎之介
- 柳 裕也
2016シーズンの開幕先発投手は大野投手でしたが、結果は振るわず7勝10敗。
連続二桁勝利も3年で止まってしまいました。
開幕戦は東京ドームで対戦相手は読売ジャイアンツです。
経験からいえば2017シーズンも開幕投手は大野投手だと思いますが、他先発投手も含めて2016シーズンの巨人戦成績を見てみます。
投手名 | 試合数(勝敗) | 投球回数 | 防御率 |
大野 雄大 | 5試合(2勝2敗) | 35 2/3 | 3.03 |
バルデス | 5試合(1勝0敗) | 35 1/3 | 1.78 |
吉見一起 | 4試合(1勝1敗) | 28 1/3 | 2.22 |
ジョーダン | 2試合(1勝0敗) | 11 2/3 | 5.40 |
という結果となりました。
バルデス、吉見両投手の成績が良いですが、吉見投手は昨季東京ドームの登板なし、また大野投手はナゴヤドーム・東京ドームともに安定した成績となっています。
以上から開幕投手は2年連続で大野投手だと予想します。
2017年 中日ドラゴンズの開幕スタメン予想
まずは2016年の開幕スタメンと最終試合スタメンの振り返りです。
2016年 開幕スタメン
打順 | ポジション | 氏名 |
1 | センター | 大島 洋平 |
2 | セカンド | 荒木 雅博 |
3 | ショート | 遠藤 一星 |
4 | ファースト | ビシエド |
5 | ライト | 平田 良介 |
6 | レフト | 藤井 淳志 |
7 | サード | 高橋 周平 |
8 | キャッチャー | 桂 依央利 |
9 | ピッチャー | 大野 雄大 |
2016年 最終試合スタメン
打順 | ポジション | 氏名 |
1 | センター | 大島 洋平 |
2 | セカンド | 荒木 雅博 |
3 | ファースト | 森野 将彦 |
4 | レフト | 福田 永将 |
5 | サード | エルナンデス |
6 | ライト | 井領 雅貴 |
7 | ショート | 堂上 直倫 |
8 | キャッチャー | 杉山 翔大 |
9 | ピッチャー | 大野 雄大 |
1番大島、2番荒木以外は全てメンバーが入れ替わっています。
荒木選手は年齢によるものからか、2016シーズンは47打席連続無安打という不名誉な記録もあり、出場試合数は93試合に留まっています。
また100試合以上出場した野手は大島・堂上・平田・ビシエドの4名のみという、不安定なメンバーでのプレーを強いられました。
ただ、後半戦はある程度安定したスターティングメンバーで挑むことができ、特に杉山選手をメインキャッチャーとして据えることが出来たのは大きかったのではないでしょうか。
以上を踏まえ2017年の開幕スタメンは
打順 | ポジション | 氏名 |
1 | センター | 大島 洋平 |
2 | セカンド | 荒木 雅博 |
3 | ショート | ゲレーロ |
4 | ファースト | ビシエド |
5 | ライト | 平田 良介 |
6 | サード | 高橋 周平 |
7 | レフト | 福田 永将 |
8 | キャッチャー | 杉山 翔大 |
9 | ピッチャー | 大野 雄大 |
と予想します!
1番は大島選手。
2012年以降ずっと140試合以上に出場し、出塁率も3割以上をキープしています。中日のリードオフマンといえば大島選手で鉄板ですね。
2番は荒木選手。
39歳のベテランですが、通算2,000本安打まで残り39本と迫り、記録達成に期待がかかります。
3番は新外国人のゲレーロ選手。
ビシエド選手とのキューバコンビで活躍できるか。
4番はビシエド選手。
広いナゴヤドームをものともしない怪力でホームラン量産となるか。
5番は平田選手。
オフシーズンで去就が騒がれましたが残留が確定。昨季はふがいないシーズンだっただけに巻き返しなるか。
6番は高橋選手。
昨シーズンは怪我もありましたが出場試合数は過去最高の75試合に。2017シーズンは怪我なく乗り切ってほしい。
7番は福田選手。
昨季は出場89試合ながらも二桁ホームランを記録。パンチ力は抜群で今シーズンに期待のかかる選手です。
8番は杉山選手。
桂選手との「ポスト谷繁」の正捕手争いも現状では一歩リードといったところ。
野手陣は大分若返りした印象があります。昨シーズンはは満足のいく成績ではありませんでしたが、伸び盛りの若手が台頭してくれば台風の目玉となるかも?
ただ補強は決してうまくいったとは言えず、現状では他チームとの戦力差があると言わざるを得ないですね。
中日ドラゴンズのリリーフ陣
中日ドラゴンズはリリーフ投手としてエルビス・アラウホ、ホルヘ・ロンドン投手を補強しています。
2016シーズンは又吉克樹、田島慎二、岡田俊哉の3投手で178登板という明らかな登板過多であった状況を、外国人助っ人によって緩和させることができるのか?
- 7回 岡田俊哉
- 8回 又吉克樹
- 9回 田島慎二
というのが基本パターンでしたが、今年はどういった布陣となるのでしょうか。
中日ドラゴンズ開幕メンバーまとめ
4年連続のBクラス入りというふがいない結果から脱却すべく思い切った補強を行うのかと期待していましたが、フタを開けてみれば大型トレードなどはありませんでした。
ただ、チーム平均年齢自体は比較的若いので、若手陣がどこまで活躍するかが鍵となりそうです。
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