序盤戦は圧倒的な強さを見せていたものの、日本ハムの猛烈な追い上げに最後は屈する形となり首位を明け渡した福岡ソフトバンクホークス。
ペナントレースの勢いそのままにクライマックスシリーズでも日本ハムに敗退。
福岡ソフトバンクホークスにとっては課題の残る2016シーズンでした。
2015シーズンとチーム成績を見比べてみると、
得点:651⇒637(リーグ1位⇒1位)
失点:491⇒467(リーグ1位⇒2位)
得失点差はむしろ改善しているにもかかわらず2位に沈んだ原因はやはり「日本ハムが強すぎた」と言わざるを得ません。
ただ、これでは来季に向けてどういった補強を行っていけば良いのか分かりませんので、幾つかデータを確認してみます。
まずイニング別の得失点についてですが、1〜5回まではプラス139点であるのに対し6〜9回ではプラス17点と落ち込んでいます。
福岡ソフトバンクホークスの試合は、特に後半戦ですが序盤に点差をつけるも後半徐々に追いつかれるという展開が多く見受けられましたが、データでもそう言ったことが裏付けられています。
また、打撃に関しては強力打線を擁しているものの、本塁打数は2015シーズンの141から114へ激減しています。
2015シーズンまで在籍していた李大浩の退団に加え、柳田や松田選手の本塁打減少などが響いており、30〜40発程度期待のできる大砲獲得が鍵を握っていると言えそうです。
そして何より首位を取ることができなかったのが対日本ハムの成績.375という勝率の低さですね。
この部分を改善できれば、シーズン100勝も見える福岡ソフトバンクホークス。
2017シーズンの開幕スタメンと開幕投手について予想をしてみました。
福岡ソフトバンクホークスの戦力補強内容
福岡ソフトバンクホークスの弱点を強いて挙げるなら6回以降の投手陣及び大砲の獲得でしょうか。
冒頭で述べたイニング別の得失点差から考えると、後半に追加点を挙げられず苦戦してることがわかります。
サファテ、スアレスといった強力な投手がいるにもかかわらず、効果的なあと1点を取りきれていないことが日本一3連覇を逃した要因の一つでもあります。
新外国人選手
カイル・ジェンセン(28)ダイヤモンドバックス
昨シーズンは3Aで133試合、MLBで17試合出場の外野手(プラス一塁手)です。
昨季の3Aでの成績は打率.289、120打点、30本塁打と好成績を残していますが、133試合で169三振となっており、変化球が主体の日本野球にアジャストできるのかが少し心配です。
しかしパワーは折り紙付きで、テラス席のある福岡ヤフオク!ドームではホームランの量産を期待できます。
今オフの外国人補強はジェンセン選手のみで、バリオス、カニザレスは退団となりましたので、2017シーズンはサファテ、バン デンハーク、スアレスを含めた4名体制となりそうです。
FA・移籍
オフシーズンでは森福允彦投手がFAで退団となりました。
昨シーズンは50試合に登板、防御率2.00の好成績を残しただけに、中継ぎにやや不安の残るホークスとしては痛手となる退団です。
今オフでは大型FA(陽岱鋼、糸井嘉男、山口俊、平田良介)があり、当然ホークスも名乗り出ると想定され、特に陽岱鋼選手は出身が福岡第一高校であるだけに本命と思われていましたが、フタを開けてみれば巨人入りとなりました。
その他にも細川捕手の退団(楽天へ移籍)もありましたが、ここ2年は若手の台頭もあり出番は少なくなっていましたので、現況戦力への影響は少なそうです。
ドラフト・育成枠
続いてドラフト・育成選手について。
福岡ソフトバンクホークスは今季ドラフトで4名、育成枠で6名を獲得しました。
田中正義(22)創価大学
ドラフト1位指名。今ドラフトの目玉選手です。
MAX156キロの速球とスライダー・フォークを武器とし、開幕ローテ候補として期待されている。
古谷 優人(17) 江陵高校
ドラフト2位指名。甲子園経験はなく、または身長も176cmと恵まれた体格ではないものの、最速154キロを投げる。
3年夏には準決勝で8者連続三振を含む1試合20奪三振を奪い、一躍ドラフト戦線に名乗りを挙げた。
九鬼 隆平(18)秀岳館
ドラフト3位指名。強肩強打の保守出2塁送球は1.8秒を誇る。
高校通算26本塁打。
三森 大貴(18)青森山田高
ドラフト4位指名。左打ちの遊撃手で俊足巧打タイプ。
大本 将吾(18)帝京大五高
育成1位指名。186cmと恵まれた体格で長距離打者タイプの外野手。
長谷川 宙輝(18)聖徳学園
育成2位指名。縦に大きく落ちるスライダーが武器の右投手。
田城 飛翔(17)八戸学院光星
育成3位指名。走攻守に加え飛距離も兼ね備える左打者(外野手)。
森山 孔介(18)藤沢翔陵
育成4位指名。高校通算27本塁打の長距離が期待できる遊撃手。
清水 陸哉(18)京都国際高
育成5位指名。高校通算37本塁打の強肩外野手。
松本 龍憲(18)崇徳高
育成6位指名。50m5秒8の俊足左打者(遊撃手)。
福岡ソフトバンクホークスの補強内容まとめ
もともと戦力が揃っている福岡ソフトバンクホークス。
今オフの補強はやや戦力ダウンと見ますが、それでもAクラス入りは確実な戦力であると考えます。
ドラフトでは見事5球団から1位指名された田中正義投手をくじ引きで引き当てました。
田中投手は即戦力で考えているでしょうが、その他ドラフト指名選手を見る限り、じっくりと育てていく方針であることがわかりますね。
2017年 福岡ソフトバンクホークスの開幕投手予想
補強のおさらいが終わったところで開幕の予想に移ります。
ルーキー田中投手を含めると以下7名が候補になるでしょうか。
- 武田 翔太
- 千賀 滉大
- 和田 毅
- 東浜 巨
- 中田 賢一
- バンデンハーク
- 田中 正義
2016シーズンの開幕先発投手は5年連続で二桁勝利を挙げている攝津正投手でしが、昨シーズンは不振を極めわずか2勝に終りました。
現状では先発ローテ復帰となりそうな情報も入ってきていませんので、武田、千賀、和田の3投手が軸となってくるでしょう。
2017シーズンの開幕戦は福岡ヤフオク!ドームで対戦相手は千葉ロッテマリーンズです。
福岡ソフトバンクホークスの開幕投手は12年から5年連続で攝津投手であっただけに、いったい誰が開幕投手となるのでしょうか。
2016シーズンの千葉ロッテ戦成績を見ながら考えてみます。
投手名 | 試合数(勝敗) | 投球回数 | 防御率 |
武田翔太 | 4試合(2勝1敗) | 21 2/3 | 5.40 |
千賀滉大 | 7試合(4勝0敗) | 49 2/3 | 2.36 |
和田毅 | 5試合(3勝1敗) | 40 | 2.48 |
東浜巨 | 2試合(1勝0敗) | 18 | 1.00 |
中田賢一 | 0試合(0勝0敗) | 0 | - |
バンデンハーク | 2試合(2勝0敗) | 15 | 1.20 |
有力候補とみられていた武田投手は、千葉ロッテとの相性は良くないようです。
千賀投手、和田投手、東浜投手が得意としていますが、昨シーズン怪我で3か月戦線を離れていたバンデンハーク投手も有力です。
武田投手はやや分が悪いですが、その他投手は誰が出てきもおかしくないデータです。
ただ、やはり安定感を踏まえ開幕投手はバンデンハーク投手ではないでしょうか。
2017年 福岡ソフトバンクホークスの開幕スタメン予想
まずは2016年の開幕スタメンと最終試合スタメンの振り返りです。
2016年 開幕スタメン
打順 | ポジション | 氏名 |
1 | ライト | 福田 秀平 |
2 | セカンド | 本多 雄一 |
3 | センター | 柳田 悠岐 |
4 | 指名打者 | 内川 聖一 |
5 | ファースト | 明石 健志 |
6 | サード | 松田 宣浩 |
7 | レフト | 中村 晃 |
8 | ショート | 今宮 健太 |
9 | キャッチャー | 斐紹 |
ー | ピッチャー | 攝津 正 |
2016年 最終試合スタメン
打順 | ポジション | 氏名 |
1 | レフト | 中村 晃 |
2 | ショート | 今宮 健太 |
3 | センター | 柳田 悠岐 |
4 | ファースト | 内川 聖一 |
5 | 指名打者 | 長谷川 勇也 |
6 | サード | 松田 宣浩 |
7 | ライト | 吉村 裕基 |
8 | セカンド | 本多 雄一 |
9 | キャッチャー | 細川 亨 |
ー | ピッチャー | 攝津 正 |
野手は層が厚いですね。
守備に関しても昨季は67失策と堅い守りを見せており、ホークスでスタメンとして活躍するには、打撃だけでなく守備力も必要条件となってきます。
また新外国人のジェンセン選手も開幕メンバーとして登録されるでしょうから、さらに競争が激化してきそうです。
以上を踏まえ2017年の開幕スタメンは
打順 | ポジション | 氏名 |
1 | レフト | 中村 晃 |
2 | セカンド | 本多 雄一 |
3 | センター | 柳田 悠岐 |
4 | 指名打者 | 内川 聖一 |
5 | ファースト | ジェンセン |
6 | サード | 松田 宣浩 |
7 | ライト | 福田 秀平 |
8 | ショート | 今宮 健太 |
9 | キャッチャー | 鶴岡 慎也 |
ー | ピッチャー | バンデンハーク |
と予想します!
1番は中村選手
4年連続の3割到達とはならなかったものの出塁率.416はキャリアハイの成績でした。
2番は本多選手
通算盗塁数334は他チームにとって脅威。昨シーズンも後半戦は不動の2番打者として活躍しました。
3番は柳田選手
不動の3番。途中怪我に悩まされましたが、今季はフルイニング出場に期待。
4番は内川選手
途中調子を落としながらも結局3割を超える打率を残し、昨季はキャリアハイの106打点もマーク。
5番はジェンセン選手
新外国人につき能力は未知数ですが、事前情報ではかなりのパワーを持つ選手。ここぞの1発に期待です。
6番は松田選手
昨シーズンは打率こそ落としたものの、本塁打数はチームトップ。彼が打ち始めるとチームが俄然盛り上がりますね。
7番は福田選手
本来ならリードオフマンとして活躍を期待したい選手。
8番は今宮選手
球界ナンバー1とも言われる守備力ですがもう少し打撃を頑張って欲しいところです。
9番は鶴岡選手
細川選手の退団により正捕手は鶴岡選手が務めるのでは。
昨季とあまり見栄えの変わらないオーダーですが、戦力を維持している証拠でもあります。
今季も同様の成績を残せるか。
福岡ソフトバンクホークスのリリーフ陣
セットアッパー・クローザーは
- 8回 スアレス
- 9回 サファテ
という外国人リレーに加え、森唯斗・森福允彦・五十嵐亮太というリリーフ陣でしたが、今オフは昨季50試合に登板した森福投手の退団もあり、大事な「左のワンポイント」として誰が代役を務めるのか。
飯田優也投手が有力ですが果たして。
福岡ソフトバンクホークス開幕メンバーまとめ
昨シーズンよりやや戦力が下降気味の福岡ソフトバンクホークス。
ただ、もともと選手層が厚かっただけに、今までベンチを温めていた選手が活躍できるかどうがカギとなりそうですね。
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