20代の平均貯蓄額は単身200万円・ファミリー世帯220万円、30代は単身461万円・ファミリー世帯370万円。
のっけから恐ろしいデータを載せてみました。
「え?こんなに貯金してるの?」と思われるかも知れませんが、貯めてる人はがっつり貯金しています。
なぜ自分は貯金することができないのか?
貯金できない人の特徴や原因、そして効率的に貯金できるコツについてまとめてみましたので、貯金が苦手な方はぜひ読んでみてください。
貯金できない人の特徴
貯金ができない人には特徴があります。
男女により若干の違いはあるものの、どちらにも当てはまる内容です。
1. 時間や約束にルーズ
貯金ができない人は、この特徴に当てはまっている人が非常に多いです。
そもそもなぜ「時間や約束を守れない」のか、を考えればすぐに分かると思います。
こういった人は「優先順位」を自分本位で考える傾向にあり、自分で決めたことに対しても「まあいっか」で片付けてしまうことが多いです。
貯金に関しても、どうしてもルーズになってしまい「まあいっか」で結局後回しになってしまいます。
2. 周りや流行に流されやすい
こういった方は「周りに褒められたい」という気持ちが強く、本来はそこまで欲しくないものでも「流行のモノなら」とつい購入してしまいがちです。
また「所有欲」も高く、必要はないのだけれど、自分の手元に置いておきたくなる性格の持ち主です。
マーケティング用語ではこういった人たちのことを「アーリーアダプター」と呼び、新商品に飛びついてくれるユーザー層は企業側も大事にしており、アーリーアダプターに振り向いてもらえるようテレビCMなどの広告媒体で魅力的な商品説明をして買わせようとしてきます。
別にニンテンドースイッチが発売日当日に無くても困らないのに、わざわざ高いお金を払って購入してしまいます。
3. 面倒くさがりな人
こういう人は「時は金なり」と自分に言い聞かせてすぐにタクシーに乗ってしまいます。
確かにそう言った側面はありますが、果たしていつもがそうなのでしょうか?
また、休日に外に出るのが面倒でついつい出前を取ってしまい、結果毎月の食費が高くついてしまいます。
4. テレビやゲームが好き
テレビを観ている時間やゲームをしている時間って、生産性が低い(またはない)ことが多いです。
もちろん娯楽として割り切って、しかも時間を決めているなら良いですが、いつまでもダラダラとテレビを点けっ放しにしていませんか?
そして気がつけば深夜になり、その日は何もしていなかった・・なんてことにも。
全ての時間を充てる必要はありませんが、1時間でも勉強など自分が成長するための時間に割くことができれば、仕事の出世や資格取得にも繋がります。
5. 部屋が汚い
部屋が汚い人は「継続性がない」「何事もまとめてやる」といった特徴を持っています。
逆に部屋が綺麗な人は「ながら掃除」をすることができ、リビングから部屋に移動しながらコロコロを使ったり、お風呂に入りながら床を掃除しています。
「よ〜しこれから掃除するぞ!」なんて意気込むこともないから、掃除という作業を苦にせず行うことができます。
「意気込む」ということはこれから大変な作業をしなければならないという意識の表れで、これは貯金にも同じことが言えます。
6. 勉強するのが嫌い
今まで貯金をしてこなかった人がこれから貯金をしようとするのは大変なことです。
なぜなら今までの生活を改善する必要があるからです。
勉強も同じで基本的には辛いですよね。
ですが勉強も貯金もできる人ができます。
何が違うのか、答えは明確で「その先の目標があるから」です。
みんな辛いことはできるだけ避けたいですが、叶えたい夢などがある・将来の不安を解消するといった目標があり、目標をクリアするために頑張っているのです。
なぜ貯金できないのか
ここまでは「貯金ができない人の特徴」を書きましたが、ここからは「貯金ができない理由」について解説していきます。
1. 言い訳を作ってしまう
言い訳とはいわば「自分を正当化する」ということです。
たとえ自分が間違っていた、あるいはやらなかったとしても人間は自分を正当化しようとする生き物です。
貯金に関しても「今月は飲み会の誘いが多かった」とか「貯金しようと思えばできる」とついつい言い訳してしまいます。
また、言い訳癖というのは普段の生活でも表れるので、「忙しい」や「寝てない」などの口癖がある方は気をつけたほうが良いですね。
2. 計画性がない
計画性がないというのは「現在のことしか考えていない」と言い換えることができます。
今必要なお金のことしか考えていないので、後々思っていたよりずっとお金を使っていることに気づき、結果貯金をすることができません。
しっかりと毎月の計画を立ててお金の管理をすることが大事です。
3. コンビニをよく利用する
コンビニに売っている商品は基本的に「定価」です。
2リットルのお水はたいてい100円程度ですが、スーパーや量販店に行けば安いところでは半額程度で購入することができます。
またコンビニに置いてある商品は調理済みのものが多く、自分で作るより高くつきます。
「少額の買い物だから」と思いがちですが、こういった生活習慣が他でも響いてきてしまい、同じ商品でも「安く購入しよう」という気持ちよりも「楽に購入したい」という気持ちを優先してしまいます。
4. 余裕があったら貯金しようとする
「貯金できない理由」の中でもこれが一番厄介です。
そもそも貯金をするという優先順位が低いため、お給料が入ったらすぐ散財してしまい、結局次の給料日を迎える頃にはギリギリの生活となり、貯金に回すお金が残りません。
「何のために貯金をするのか」を再考して、貯金をすることに対しての優先順位を上げていくことが重要です。
効率的に貯金できるコツ
これまで貯金ができない人の特徴や理由などを挙げてきましたが、ここからは貯金ができるようになるコツをお伝えしていきます。
簡単にできることばかりですので、ぜひ実践してみてください。
1. お金に関する知識を高める
一概にお金の知識といっても幅広く、これからお金の勉強を始めようとしても何を勉強すれば良いのかわからないと思います。
そこでオススメなのが「本を読む」ことです。
「金持ち父さん貧乏父さん」では、いかにして税金のために働いているかが分かります。
もちろん納税は国民の義務ですが、所得が上がるだけではいつまで経っても生活水準が中々上がらないことが理解でき、貯金や投資をすることが大事であることをわかりやすく説明しています。
他にも、これからの将来いくらの支出があるのかを知るために、FP(ファイナンシャルプランナー)の勉強をすると良いです。
FPの試験範囲は主に税金・不動産・事業承継・保険・金融資産・リスク管理の6項目があります。
全て勉強するのは大変なので、金融資産・税金の部分を勉強すると良いでしょう。
ある程度勉強を進めたら、自分でライフプランニングをしてみましょう。
ライフプランニングとは、人生のイベント(結婚や出産、マイホーム購入など)を予め想定して、シミュレーションをすることです。
慣れるまでは何回も作り直す必要がありますが、いざ作ってみると面白いですよ。
「ここで長男が生まれて、この辺りで次男が小学校入学かな?」とか。
そうすることで将来にかかるであろう支出額が見えてくるので、それを目標に貯金を始めていくと良いです。
2. 毎月の支出額を把握する
いわゆる家計簿を作ってみるのも有効な手段です。
自分自身がどれだけ無駄な出費をしているのかを把握することが貯金をするための近道です。
最近は無料で多機能なスマホアプリが登場しています。
オススメは「Zaim」というアプリです。
Zaimでは通常の支出入力に加えて、レシート読み取り機能や銀行口座との連携などもでき、資産管理も行うことができます。
他にも円グラフなどで「何にどのくらい使っているのか」を視覚的に確認することができたり、月の予算を設定すれば残りいくら使えるのかなども確認することができます。
3. お給料が入ったらまず貯金
貯金できない理由のひとつに「余裕があったら貯金する」というのがありますが、反対に「お給料が入ったらまず貯金してしまう」のが非常に有効です。
「毎月いくら貯金する」と決めたら、給料日に給与口座から同額を引き出してすぐに別の貯金口座へ移し替えます。
ただ、このやり方だとうっかり忘れてしまった時などに貯金できなかったということも考えられるので、できれば自動で貯蓄用の口座へ引き落とされるのがベストです。
方法は2通りあり、一つ目は財形貯蓄を使う方法です。
勤務先に財形貯蓄の制度があれば、給与からの天引きという形で引き落とされます。
また財形貯蓄には「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」と3種類あり、年金型と住宅型は合算して元利合計550万円までが非課税となるメリットもあります。
勤務先に財形貯蓄の制度がなくても銀行の自動積立を使うという方法もあります。
ただし口座にお金が入っていないと引き落とされませんので、給与口座で申し込んだ上で自動積立の日を給料日に設定しておくのを忘れないようにしましょう。
楽天銀行などのネット銀行なら、申し込みをインターネットで完結できますので便利です。
4. 目的別に使うお金を分ける
お給料が振り込まれたら貯金するお金以外にも仕分けしておくと余計なお金を使わずに済みます。
食費や交遊費、その他目的別に金額を決めて給料日に全て引き出して、封筒などで分けておくのが良いですね。
そこまで細かく分けたくないという方は、月を4週間として1週ずつ使うお金を封筒に分けるのも効果的です。
事前に目的別で使うお金を分けておくことで、もし封筒内のお金が無くなってしまったら使い過ぎであることが分かります。
支出を抑えるためには?
貯金をするためには収入よりも支出を抑えることが重要です。
収入を増やすのはなかなか難しいですが、支出を抑えることは意外と簡単にでき、すぐに効果が出ます。
携帯電話料金を抑えるには
スマホの料金は通常、月に1万円程度かかってしまいます。
しかし格安SIMに替えることで圧倒的に月の通話料を抑えることができ、事業者によっては月の携帯電話料金が1,000円程度まで抑えることも可能です。
そもそも、今まで何故こんなに高額だったのかというと、これまでは大手通信事業者(ドコモ・au・ソフトバンク)がそれぞれ独自に用意した通信設備を利用していたからです。
しかし新たに携帯事業へ参入することが困難な状況となり、このままの独占状態では価格競争も起き辛く消費者に不利益が生じると考えた総務省が、他社が参入しやすくなるよう規制緩和を行いました。
結果、新しく参入した企業も大手通信会社の通信設備を借りてユーザーへ提供することができるようになり、格安な料金設定をする事業者も出てきました。
格安SIMに切り替えることによるデメリットといえば「キャリアメール(@docomo.ne.jpとか)が使えない」ぐらいです。
最近ではLINEやGoogleのGメールなどを利用する方が増えてきていますので、実質デメリットもないように感じます。
クレジットカードを有効活用する
クレジットカードというと少し怖いイメージがあるかも知れません。
確かに抑制が利かずどんどん浪費してしまう方は持たない方が良いですが、クレジットカードを賢く使うことで沢山のメリットを受けることができます。
例えば楽天クレジットカードなどは、作って一度お買い物をするだけで5,000円相当のポイントを貰えたり、通販サイトの楽天市場を利用すれば購入額の4%相当のポイントが還元されます。
もちろん通常のお買い物や支払いでもポイントは溜まっていきます。
1年間で支出する支払いをできるだけクレジットカード払いにすることで、年間数万円分のポイント還元を簡単に受け取ることができます。
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ただしリボ払いには注意しましょう。
賢く使っているつもりでも実は手数料を多く払うことにもなり、少ない金額だと思っていたリボ払いも溜まってくるとバカになりません。
公共機関のサービスを有効活用する
意外と知られていないのが「公共機関のサービス」です。
PASUMOで東京メトロ乗り放題の記事でも書きましたが、電車やバスなどを利用するときに得するサービスを受け取ることもできます。
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他にもスポーツジム代わりに使えるスポーツ施設なども1回200円〜500円程度で利用出来たりします。
ATMの手数料もバカにならない
あまり気にせず銀行やコンビニATMなどで頻繁に引き落としをしていると、長い目で見れば結構バカにならない金額になっていることも。
セブンイレブンにあるセブン銀行は、通常の引き出し手数料は108円、深夜帯になると216円もかかります。
1週間に1回引き出しをすると年間で5,000円を超える手数料を支払っていることになります。
楽天銀行は条件によって「月に5回まではATM手数料無料」などのオプションが付いているものもありますので、しっかりと口座申し込み時に条件を確認しておきましょう。
基本的にはネット銀行がそういった手数料無料サービスを実施していることが多いです。
貯金を楽しむという感覚
「楽しいことって無駄なことが多い」のは事実で、楽しかったことって振り返ってみると生産性がないことが多いんですよね。
もちろん全てが生産性がないというわけではなくて、友人や好きな人との素敵な思い出や絆が深まったり、良いこともたくさんあります。
ただ、これからしっかり貯金をしていこうと決めたのなら、今までの生活を少しずつ改善していき、より生産性を高めた行動をしていくようにしましょう。
そのためには「貯金を楽しむ」という感覚をぜひ身につけてください。
今まで流行の家電やバッグなどを定価で購入していたのを、オークションサイトや中古品ショップなどで購入することで、本来使う予定だった金額を節約できた!
コンビニばかりの夕食を自分で作るようになったお陰で、月初に立てた計画通りに支出を抑えることができた!しかも自分で作った方が美味しい!
普段お金はほとんど持たずにクレジット決済にすることで、ネットで支出を確認できるようになって、さらにポイント還元で5万円分の商品券と交換できた!
などなど、貯金を楽しむコツというのはぜひご自分で発見してみてください。
以上、貯金ができない方の特徴や原因・貯金ができるようになるコツについてでした。