新しくサイトを立ち上げる時に一番気にかかるのが「インデックススピード」
Search Consoleに「(サイトURL)の Google 検索トラフィックを監視する」なんて表示が出ても、一向にオーガニック検索数が増えてこなくて、「あれ?サイトのジャンル間違えたかな?」なんて気持ちになってきてしまいます。
そのまま頑張っていればそのうち評価され始めますが、遅いと3か月とか場合によっては半年ぐらい鳴かず飛ばずの時ってあったりします(ボクのやり方がマズイだけの可能性も大)。
で、まさに今リアルでそんな状態のサイトがありまして、なんとか早くグーグルに評価してもらう方法はないかと考えていました。
もちろん中古ドメインを使う戦法や自演リンクを使う方法もあるんでしょうが、ブラックハットでのサイト構築をしたことがなく、ちょっと怖いのと、すでにドメインは新規で取ってしまっているので、他の方法がないかなと。
そこで思いついたのが
- 既存サイトで記事を投稿
- インデックスされ順位が落ち着くまで待つ
- 301リダイレクトで新サイトへ移行
をすれば既存サイトで受けた評価を引き継いで、新サイトをブーストできるんじゃないだろうか?
と思い実験をしてみました。
301リダイレクトとは
ボクはこの辺の知識がかなり薄っぺらいので、博学な方のツッコミ待ちになりそうな気配がしますが、間違っているかもしれませんけど知っている範囲で説明していきます。
リダイレクトとは単に「コンテンツの移動」のことで、ブログの引越しやパーマリンクを変更した時などに使い、ウェブ上の「番地」であるURLを変更してもユーザーがそこに辿り着けるようにするためのものです。
301リダイレクトとは「恒久的に」URLを変更することで、302は「一時的に」URLを変更すること、らしいです。
301リダイレクトでの評価引き継ぎ
ググった限りでは、301リダイレクトを行うと「リダイレクト以前の評価を85%程度引き継ぐ」ことができるらしく、この言葉通りに受け止めれば「後はリダイレクト先のドメインパワー次第」ということになります。
もちろんリダイレクト先がそのコンテンツと関連性の薄いサイトであれば評価が下がったり、元々そのページの被リンクについて評価を受けられなくなることもあるらしいのですが、ボクの場合「雑記ブログで執筆した記事を特化サイトへリダイレクト」するので、評価が下がる可能性としては「ドメインパワーとリンクジュースの変化」だと思います。
この辺はどの程度影響があるか全く分かりませんので、まずやってみないことには結果がどうなるのか不明です。
ググってもこんなことしてる人には出会えなかったので。
301リダイレクトを簡単に行う方法
それでは301リダイレクトを簡単に行う方法です。
かなり難易度が高いのかな?と思いながら調べてみましたが、プラグインを使用すれば簡単にリダイレクトすることができました。
(プラグインなどを使用する際には事前にバックアップを取っておくようにしましょう)
使用したプラグインはSimple 301 Redirectsです。
プラグインの導入は
「プラグイン新規追加Simple 301 Redirectsを検索インストール有効化」でOKです。
設定からSimple 301 Redirectsを開くと下のような画面になります。
黒く塗りつぶされている箇所は引越し前のURL、赤く塗りつぶされている箇所は引越し後のURLです。
例えばhttp://honyahonya.com/punyupunyu/というURLから、http://fugafuga.net/ponyoponyo/というURLに引っ越すとします。
- 引越し前)http://honyahonya.com/punyupunyu/
- 引越し後)http://fugafuga.net/ponyoponyo/
この場合、黒く塗りつぶされている箇所には「/punyupunyu/」だけ(スラッグ)を入力し、赤く塗りつぶされている箇所には全てのURLを入力します。
入力したら「変更を保存」を押します。これで引越しの準備が整いました。
後は引っ越し先で、指定したURLの投稿ページを用意し、タイトルやメタディスクリプション、本文などをコピペして「投稿」するだけで引越し完了です。
実験してみた結果
今回301ダイレクトを行った記事はこのブログで半年近く前に執筆したもので、ミドルワードとスモールワードの組み合わせで1ページに行くか行かないかを彷徨っているぐらいの評価(検索ボリューム30万ぐらい)。
記事自体は1日10PV程度のしょぼい記事です。
ただ、10PVとはいえ新しく作ったばかりのサイトにはとても貴重です。
しかもその分野は結構な額が動くジャンルなので、結果に大きな期待がかかります。
それでは実験結果です。
301リダイレクトを行ったのが5/18で、そこから数日間はPVが下がり続けちょっと焦りましたが、その後どんどんと上昇していき、現在では「以前と変わらない検索流入数&PV」にまで戻りました。
また、以前は雑記ブログ内であったため直帰率が85%ほどありましたが、特化ブログへの移設により直帰率は10%ほど改善しました。
引越ししたサイトはドメインを取得したのが5月で、301リダイレクトを実施した段階では10記事ほどしかない状態で、サーチコンソールのインデックス数も6しかない状態でした。
その後記事数も15記事ほど増やした効果もあり、トレンド関連記事がないのにもかかわらず、ドメイン取得からひと月も経たずに100PV/日くらいにまで成長しました。
この手の特化サイトは既にいくつか作っていますが、今までの中では「最速スピードでPVが増加」しています。
301リダイレクトのまとめ
今回は「もし失敗しても大して影響がない」記事を対象にしていますが、実はこれ以外にも301リダイレクトで色々と実験しています。
何パターンか試しましたが、やはり一番結果が良かったのは「引っ越すサイト:関連情報が少ない」「引越し先サイト:関連情報が多い」パターンで、かつPVが「引っ越すサイト<引越し先サイト」だと、検索順位が上がり直帰率も改善しました。
今回の実験では「新サイト立ち上げのインデックススピード」と「検索流入増加」を狙っていましたが、残念ながらインデックススピードに関しては分からずじまいでした。
ただ、301リダイレクトによる直帰率の改善と全体としてのPV上昇は見込めるため、今後も「引っ越すことによるメリット・デメリット」を天秤にかけた上で、新規立ち上げの際には積極的に301リダイレクトを行っていこうと考えています。
以上、「301リダイレクトで新サイトをブーストすることはできるのか?」についてでした。