いまや庶民のライフラインとなりつつあるコンビニ。
その中でも業界ナンバー1の規模であるセブンイレブンが、とうとうネットコンビニを全国展開するというニュースが流れてきました。
これまで北海道で実験的に行われてきたネットコンビニは、約2800商品の中からスマホで注文するだけで配達してくれるという夢のようなサービス。
ネットコンビニの仕組みや配送にかかる手数料、全国展開はいつからなのかなどをまとめてみました。
ネットコンビニの仕組み
これまでも一部店舗においてセブンミールというお弁当を中心とした宅配サービスを提供してきたセブンイレブンですが、今回のネットコンビニはさらに本格的な仕組みとなります。
ネットコンビニ専用の配達業者「GENie(ジーニー)」による配送で、セブンイレブンにある約2800の商品をスマホアプリで注文、最短2時間で自宅に届くという仕組みです。
すでに実験を行っていた北海道では客単価2000円、店舗当たりで1日3件ほどの申し込みがあったそうです。
手数料はかかるの?
手数料・配送料は一律216円がかかりますが、3000円以上の注文で無料になる仕組み。
でもコンビニで3000円を使うとなるとちょっとしんどいですね。
お弁当と飲み物、総菜とお菓子を買っても2000円には届きませんから、普段なら買わないような缶詰や珍味とかもついで買いしちゃいそうです。
ちなみに残念ながらタバコはネットコンビニで注文できないようです。
全国展開はいつから?
まずは2018年7月に北海道でネットコンビニ対応店舗を25から100店舗へ。
2019年8月には道内1000店舗、年度内に全国2万超の店舗へ拡げていく方針とのことです。
順調にいけば東京オリンピックには間に合いますから、自宅でのオリンピック観戦が捗ること間違いなし!です。
都市部では必要ないという風潮
現在は北海道で実験中のネットコンビニですが、果して都内や人口密度の高い地域で必要性があるのだろうか?という疑問がありますが、個人的には「問題ない」と考えています。
そもそもコンビニに置いてある商品はスーパーやネットに比べて高いのが現状です。にもかかわらずこれだけのコンビニが乱立するということは、明らかに「便利だから」です。
「帰り道にあるからたまたま寄ってついで買いをした」なんてパターンもありますが、週3日以上利用するユーザーは実に5割近くもいます(ボクも週4日以上は利用しています)。
さらに自宅を事務所にしている方や、通勤路にコンビニが無い方などの需要が伸びれば、都市部での成功も十分あり得るでしょう。
よくマーケティングで活用される言葉に「プル型」と「プッシュ型」というものがあります。インバウンド・アウトバウンドとも言われますね。
プル型とはユーザー自らが購買に来るように仕向けるプロモーションのことで、店舗を構えてお客さんが来るのを待っているのもプル型です。
今回のネットコンビニはプッシュ型で、ユーザーに歩み寄る訳ですからセブンイレブンの販路拡大に大きく貢献します。
また、常に3000近くの商品を在庫として抱えており、全国の店舗にある在庫はおよそ1500億円にものぼるとのことです。これだけの在庫をネットコンビニでユーザーへ提供できる環境というのは、それだけでインパクトが大きいでしょう。
実際に全国展開してみないと分からない部分もありますが、注文から2~3時間程度で商品が届くのなら間違いなく使うでしょうね。
今から2019年が待ち遠しい。