これまで「投資にはリスクがつきもの」でした。
汗水垂らして働いた虎の子のお金が無くなってしまう可能性のある投資につぎ込むのは怖い…
今のお給料じゃ将来が心配だし投資を始めたいけど最初の一歩が踏み出せない…
と、超低金利時代にも関わらず銀行にお金を預けっぱなしの方は多いんじゃないでしょうか。
そりゃそうですよね。
投資には興味があるけど勉強する時間も無いでしょうし、お金が減るかもしれないという恐怖と戦うのはとても怖いものです。
どんな投資にもリスクは必ず存在し、たとえ過去負け無しの成績だった投資商品が今年も儲かることを約束している訳ではありません。
しかし、そんな概念をぶっ壊す投資商品が登場しました。
それが「クレジットカードのポイントを利用した投資信託」です。
クレカポイントが有効に活用されていない現実
最近ではもはや当たり前になりつつある「クレカポイント」
お買い物の時にクレジットカード払いをすると100円につき1ポイントなどの還元をしてくれるサービスのことです。
ポイントサービスは、企業側が「顧客の囲い込み」のために用意することがほとんどで、そのポイントを使用するシチュエーションが限られていることが多いです。
企業が運営しているECサイトでのお買い物に使えたり、貯めることで自社ブランドの商品と交換することができたりなど。
QUOカードなどの商品券に交換できる場合もありますが、商品券を現金化するには質屋さんなどに持って行かねばならず、そこでまた割引されてしまいます。
またポイントが貯まっていることに気付かず有効期限切れになってしまっている方も多いことでしょう。
(3~5割の方がポイント失効しているとも)
有効に使えば非常にお得なポイント制度ですが「換金したりポイントで買い物するのが面倒」「ポイントがついていることに気付かない」というユーザーがかなり多いといいことも事実です。
クレカポイントで投資信託の仕組み
そこで出てきたのが「クレジットカードのポイントを資産運用に回してしまおう」という考え。
たとえば月10万円分のお買い物をクレジットカードでお支払いすると、還元率1%なら1,000円分のポイントが貯まります。
これをそのまま投資に回してしまう、といった仕組みです。
自分のお金は一切使っていない
という、まさにノーリスクでの投資となります。
後述しますが、以下のような運用パターンがあります。
- ポイントを疑似資産運用できる(投資口座は必要なし)
- ポイントが自動的にETF運用される(投資口座は必要)
- 投資信託を購入するときにポイントを利用できる
1~3に進むに従い「投資未経験者にとってのハードルは上がる」ので、資産運用に対する考え方の違いや経験などによって使い分けていくのが良いでしょう。
この仕組みが利用できるクレジットカード
こういった仕組みはこれからどんどん増えていくでしょう。
現在この仕組みが使えるクレジットカードは以下の3種類。
- セゾンカード
- インヴァストカード
- 楽天カード
ではそれぞれの特徴を見ていきます。
セゾンカード
クレディセゾンのセゾンカードとUCカードの利用で貯まる「永久不滅ポイント」が対象となるサービスです。
永久不滅ポイントは1,000円につき5円相当のポイント(還元率0.5%)が貯まりますが、このポイントを使って資産運用の疑似体験をすることができます。
アクティブコース(外国株式・外国債券が中心)とバランスコース(国内債券が中心)の2つから運用先を選ぶことができます。
運用は会員サイトへログイン後「ポイントを使う⇒ポイント運用」から始めることができます。
運用は100ポイントからで、1ポイント単位でいつでも使用することができます。
・資産運用を始めたいけど面倒な手続きは取りたくない
・ポイントはいつでも使えるようにしたい
セゾンカードの詳細はこちら
インヴァストカード
インヴァストカードは1%の高い還元率のカードです(JACCSモールでのお買い物は1.5%以上)。
ポイントが毎月キャッシュバックされ、自動的に毎月の積立投資ができるという仕組みです。
投資先も「リスク重視・バランス重視・リターン重視」の3種類から選択することができ、好みの運用方法を選ぶことができます。
たとえば「S&P500ETF自動売買×1.2倍」という投資スタイルを選んだ場合、過去の値動きによるシミュレーション結果と照らし合わせると10年で2倍以上になっていることが以下の表で分かります。
・還元率の高いカードでアクティブに運用したい
・一旦設定したらほったからしにしたい
インヴァスト証券の詳細はこちら
楽天カード
「コスパ最強」の呼び声高い楽天カード。
お買い物100円ごとに1ポイントがつき、さらに楽天ペイというスマホアプリを使えば200円ごとに1ポイント(楽天カード登録)、そして楽天市場でお買い物をすればさらにポイントがつくので、還元率としてはトップクラスです。
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楽天ペイとローソンPontaカードの組み合わせでポイント還元率が2.5%だと?
年間売上高10兆円を突破してもなお伸び続けるコンビニ業界。 特に業界トップ3である「セブン&アイ」「ローソン」「ファミリーマート」は、さらなるサービスの拡充に力を入れており、「コンビニでお買い物をする ...
そんな楽天が「楽天スーパーポイントで投資信託の買付ができるサービス」を2017年8月26日スタートさせました。
セゾンカードやインヴァストカードのように投資先を選択する方式は取っておらず、単純に「楽天証券で買付ができる投資信託全て」に楽天スーパーポイントを使うことができます。
設定自体も難しいことは無く、楽天証券での銘柄選択画面で「楽天スーパーポイントとのID連携」を行うだけです。
・自分で投資先を選択してみたい
・色んな投資先に分散投資したい
投資信託が最強の投資な訳
絶対儲かる投資(必勝法)ってあるの?という記事でも書きましたが、世界平均(189か国)のインフレ率は1980年から遡ってもマイナスになったことはありません。
対して日本経済はバブル崩壊マイナス成長を辿ってきました(アベノミクス以降やや上昇気味)。
ということは「日本だけを投資先にしていたらマイナスだったが世界全体を買っていればプラスになっていた」ということになります。
世界全体を買うとはどういうことかピンとこないかもしれませんが、いまや多くのファンドが「世界経済連動ファンド」などを立ち上げています。
この先将来も上がるということを保証するわけではありませんが、過去40年近くの統計を見る限り限りなく勝率の高い投資先であるということが言えますね。
投資信託も様々な銘柄がありますが、こういった「世界丸ごと」または「新興国・北米・アジア」など幅広い投資先の信託を購入することで、上記表のようなリターンを期待することができ、特にこれから投資を始めようと考えている方にはオススメの投資先です。
まとめ
リスクとは投資用語では「期待リターンのプラスマイナスの幅」と定義づけられています。
マイナス方向のみがではなく、プラス方向のリータンも含めてリスクと呼ぶんですね。
いずれにせよ「絶対に得する投資というのは存在しない」ので、投資を行う以上は勝率が高くてもマイナスになってしまう時期というのは必ずやってきます。
こんなとき自分のお金で運用していたら怖くなって解約してしまうかもしれません。
でもクレジットカードの貯まったポイントで資産運用をするのであれば、「万が一損をしてもお財布から金が出ていった訳ではない」ので、安心して投資を続けることができます。
これから投資を始めてみたい人、すでに資産運用はしているけどポイントも活用してみたい人はぜひチャレンジしてみてくださいね。