親会社がDeNAになってから5年目の2016年に悲願のクライマックスシリーズ出場を成し遂げた横浜DeNAベイスターズ
クライマックスシリーズではジャイアンツを2勝1敗で破り2016シーズン首位の広島に挑むも、1勝3敗で日本シリーズへの出場はできませんでしたが、4番筒香の覚醒や野手では桑原・倉本、投手では石田・今永の両左腕、捕手の戸柱選手などなど若手の台頭で今後が楽しみなチーム編成となってきました。
2017シーズンのプロ野球開幕は3月31日です。
まだまだ先な気もしますが、現在出ている情報をもとに開幕投手とスタメンの予想をしてみたいと思います。
2017年 横浜DeNAベイスターズの開幕投手予想
2016年のストーブリーグではベイファンにとって悲報が。
どすこいことベイスターズのエース「山口俊」投手がFAでジャイアンツに移籍してしまいました。
150キロを超える豪快なストレートに加え、最近では緩急さのあるカーブやキレの良いスライダーを中心に組み立てることで不動のエースとして君臨していただけにベイファンとしては大損害です。
ちなみに2016年の開幕も山口投手が当確とされていましたが怪我のため出遅れ、昨年の開幕投手は井納翔一投手でした。
実力でいけば今年も井納投手ということになりそうですが、ラミレス監督は相手チームとの相性を非常に重んじる采配で有名です。
また、若手を積極的に起用するということもあり、石田・今永投手もありえますね。
現状で開幕ローテーション候補は以下の7名でしょうか。
- 井納 翔一
- 石田 健大
- 今永 翔太
- 久保 靖友
- 三嶋 一輝
- ジョー・ウィーランド
- フィル・クライン
昨年まで在籍していたモスコーソ投手、ペトリック投手は退団してしまいました。好きな投手だっただけに残念です。
開幕戦は東京ヤクルトスワローズです。
外国人投手はまだ未知数なので候補からは外すとして、昨年の活躍から考えると開幕投手候補は井納・石田・今永の3投手のうち誰かだと思います。
この3投手の対ヤクルト戦成績を見てみると
投手名 | 試合数(勝敗) | 投球回数 | 防御率 |
井納翔一 | 5試合(1勝4敗) | 34 1/3 | 4.19 |
石田健大 | 3試合(2勝0敗) | 18 | 1.00 |
今永翔太 | 3試合(2勝1敗) | 18 2/3 | 3.86 |
となり、試合数こそ少ないものの圧倒的に石田投手が相性良いんですよね。
気になるところとしては、石田投手は昨年のヤクルト戦は全て横浜スタジアムでの登板なんですよね。
ただ、ここまで突出して良いデータなので個人的な開幕投手予想は石田投手一択です。
2017年 横浜DeNAベイスターズの開幕スタメン予想
まずは2016年の開幕スタメンと最終試合スタメンの振り返りです。
2016年 開幕スタメン
打順 | ポジション | 氏名 |
1 | サード | 白崎 浩之 |
2 | センター | 荒波 翔 |
3 | ファースト | ロペス |
4 | レフト | 筒香 嘉智 |
5 | ライト | ロマック |
6 | ショート | 倉本 寿彦 |
7 | セカンド | 柴田 竜拓 |
8 | キャッチャー | 戸柱 恭孝 |
9 | ピッチャー | 井納 翔一 |
2016年 最終試合スタメン
打順 | ポジション | 氏名 |
1 | センター | 桑原 将志 |
2 | ライト | 梶谷 隆幸 |
3 | ファースト | ロペス |
4 | レフト | 筒香 嘉智 |
5 | サード | 宮崎 敏郎 |
6 | セカンド | エリアン |
7 | ショート | 倉本 寿彦 |
8 | キャッチャー | 戸柱 恭孝 |
9 | ピッチャー | 今永 翔太 |
怪我の梶谷の合流、シーズン途中から加入したエリアン、レギュラーに定着した桑原・宮崎以外は1年間を通してほぼ変わっていないですね。
2017シーズンに向けて補強を行った野手は
田中 浩康(34) 前チーム:ヤクルト(自由契約)
アウディ・シリアコ(29) 前チーム:BCリーグ石川
の2名の他にドラフト9名、育成枠から1名の補強を行っています。
田中選手は内野手のオールラウンダーなので基本的には守備固めとしての起用が期待されているかと思います。
シリアコ選手は昨季BCリーグで68試合に出場し15ホーマーと、長距離ヒッターとしての期待がかかっています。
ただそれまでの成績(3A時代)は315試合で34ホーマーですので、日本球界で花開くかどうかといったところでしょうか。
ポジションはサードですので、宮崎選手とのレギュラー争いとなりそうですね。
以上を踏まえ2017年の開幕スタメンは
打順 | ポジション | 氏名 |
1 | センター | 桑原 将志 |
2 | ライト | 梶谷 隆幸 |
3 | ファースト | ロペス |
4 | レフト | 筒香 嘉智 |
5 | サード | 宮崎 敏郎 |
6 | セカンド | エリアン |
7 | ショート | 倉本 寿彦 |
8 | キャッチャー | 戸柱 恭孝 |
9 | ピッチャー | 石田 健大 |
と予想します!
ていうか2016年の最終試合と野手メンバー変わっていないですね(笑
DeNAは現在投手補強に力を入れていて、おそらく外国人枠の問題でシリアコ選手は開幕ベンチには入れないと思うんですよね。
シリアコ選手は育成枠でも良いんじゃないかって疑問が生まれますが、26歳以上の外国人選手はシーズン中に育成枠から支配下登録できないんですよね。
となると、DeNAの外国人枠は、ロペス・エリアン・パットン・クラインorウィーランドとなるんじゃないでしょうか。
打順に関しては「いかに得点圏で筒香に打順を回すか」ということが重要視されるので、2番倉本・3番梶谷・5番ロペスでも良いですね。
ただ、個人的に梶谷の足をもっと使って欲しいなと思っていますので、1番梶谷・2番桑原の打順も面白いんじゃないかと。
倉本に関してはラミレス監督も言っていますが「守備の貢献度」が光ります。
3割近くのアベレージを残しましたので打撃にも期待したいところですが、シーズン終盤での内角攻めで少し苦しんでいましたので、2017シーズンはそれを克服できるかが鍵となると思います。
やはりDeNAの守備補強はセカンドとサードでしょうね。
サードに関しては宮崎が結果を残してくれましたが、シーズン終盤での不調が今シーズンにどう影響が出てくるのかが心配なところです。
もちろん白崎もいますので、誰を固定するかラミレス監督の手腕の見せ所ですね。
そしてやはりセカンドは石川選手に頑張ってほしいところ。
エリアン選手は足も速く得点圏打率が高いのが魅力ですが、生え抜きの石川選手にレギュラー獲得を目指して欲しいです。
なんといっても2016年のDeNA躍進に欠かせなかったのがキャッチャー戸柱の存在。
2015シーズンにプロ野球史上ワーストタイとなる68暴投を記録したDeNAでしたが、2016シーズンは39と大幅改善。
戸柱のキャッチング能力の高さが伺えます。
盗塁阻止率が低かったことは課題ですが、安定したキャッチングとルーキーらしからぬ堂々とした態度は、ピッチャーが安心して投球に専念できると思います。
リリーフ陣
DeNAのリリーフ陣はセリーグの中でもトップクラスだと思います。
7回の田中 健二朗、8回の三上 朋也、そしてクローザーの山崎 康晃と抜群の安定感に加え、ロングリリーフも可能な須田 幸太、砂田 毅樹といったメンバーが揃っていることで、先発陣は5~6回を投げ抜けば良いという状態です。
ただ山崎に関してはツーシームを初年度に比べて相手打者に見極められていることが多かったので、2017シーズンはクローザー以外での起用も考えられますね。
また、注目なのがスペンサー・パットン投手。
最速154キロの速球と切れのあるスライダーを武器に、奪三振率が高く新クローザーとして期待されています。
新外国人投手も先発・抑えと3名加入したことで、山口投手が抜けた穴を埋められるだけの白星を重ねることができるかが上位浮上のカギとなりそうです。
まとめ
横浜DeNAベイスターズは選手の平均年齢も若く、打撃のイメージがありますが走攻守ともにバランスの取れたチームへと変貌を遂げています。
特に昨季活躍した若手陣がこれからさらに伸びてくると思うと、非常に楽しみなチームです。
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