野球は打率や本塁打数など華やかな数字として残るものもあれば、玄人受けする守備力を測る指標「UZR」など様々な視点から楽しむことができます。
守備力を測る指標のことで、守備位置や打球方向・打球の強弱を全て記録した上で平均的な選手が0になるよう調整します。
UZRがプラスなら平均より上、マイナスなら平均より下ということになります。
前回はショートのUZRランキングをご紹介しました。
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今回は激戦区であるポジション「セカンド」の2017シーズンUZRランキングを見ていきます。
2017年UZRランキング「セカンド」
セカンドといえばアメリカで「ニンジャ」とも比喩されたあの選手がいますが、実際のところはどうなのでしょうか?
それでは1~5位までの発表です。
1位 菊池涼介(広島)UZR:2.7
1位はやっぱりこの人、広島の菊池選手です。
WBCでは日本代表の不動のセカンドとして出場し、華麗な守備はアメリカでも注目を集めました。
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2017シーズンも5年連続となるゴールデングラブ賞を受賞しました。
セリーグ遊撃手部門の連続受賞記録は6年連続ですので、来年獲得すれば並ぶことになります。
アクシデントがなければ余裕で更新できそうですよね。来年以降も楽しみです。
2位 浅村栄斗(西武)UZR:1.6
2位は西武の浅村選手です。
2013年に一塁手としてゴールデングラブ賞を獲得したのち、セカンドに転向しました。
セカンドでも安定した守備を継続しており、2017年はショートのルーキー・源田選手をフォローしながらキャプテンとしてチームを引っ張りました。
3位 山田哲人(ヤクルト)UZR:-1.3
3位はヤクルト山田選手です。
チームで唯一フルイニング出場を果たしましたが、後半はかなり疲れも見えました。
バッティングでもなかなか結果が出ず苦しんでいましたね。
ゴールデングラブ賞を獲りたいと公言している山田選手。
強敵・菊池選手がいますが頑張ってほしいですね。
4位 上本博紀(阪神)UZR:-3.8
4位は阪神の上本選手でした。
上本選手は怪我がちで、現在までフルイニング出場したことがありません。
年齢も30代に入りましたので、これから上昇していくのは厳しいかもしれませんね。
どこでも守れる大和選手がFA宣言し、鳥谷選手や西岡選手もベテランの域に達していますので、阪神の内野は心配ですね。
5位 鈴木大地(ロッテ)UZR:-5.3
2017年、ゴールデングラブ賞を初受賞した鈴木選手が5位でした。
今季はセカンドのレギュラーとして143試合に出場しましたが、井口新監督はこの秋のキャンプから鈴木選手を三塁へのコンバートすることを決定。
三塁手の送球ミスが続いたことを受け、送球が安定している鈴木選手に白羽の矢が立ったようです。
鈴木選手は今季ショートからセカンドにコンバートされたばかりで、二年連続の守備位置変更となります。
来年の開幕はどのポジションで迎えることになるのか注目ですね!
セカンドUZRランキングまとめ
以上、2017年セカンドで規定守備イニングに到達した5人のUZRランキングでした。
このセカンドのランキング、上位3人は2016年と同じだったんです。
- 1位 菊池涼介 UZR:14.0
- 2位 浅村栄斗 UZR:6.4
- 3位 山田哲人 UZR:3.3
2016年の菊池選手は圧倒的な数値を残していますが、今年は全体的に数値が落ちていますね。
菊池選手、山田選手はやはりWBCの影響があったのでしょうか。
しかし3人は年齢も20代ですから、切磋琢磨してまだまだレベルは上がりそうですね!
他にもシーズン終盤からレギュラーとして定着してきたDeNAの柴田選手も非常に広い守備範囲を誇っています。
23歳、167cmと小柄ながらCS・日本シリーズと活躍しましたね。
セカンドの2018シーズンは更なる激戦区となりそうです。