アリゲーターとはビル・ウイリアムズが開発したインジケーターです。
期間の違う3本の平滑移動平均線の差が開く様が、まるで「ワニが口を開いた」ように見えるため、このように名付けられています。
彼はトレード心理学やテクニカル分析に長けており、他にもフラクタルやマーケットファシリテーションインデックスなどを作っています。
アリゲーターが活躍する場面やスマホ版MT4アプリでの設定方法などについて解説をしていきます。
MT4アプリの使い方やその他のインディケータについてはこちらをご覧ください。
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アリゲーターのロジック
アリゲーターでは3本の平滑移動平均線(SMMA)を使用します。
通常の移動平均線(SMA)は期間の終わりを単純平均したものに対し、SMMAは直近の価格に比重を置いています。相場の動きに早く反応するためトレンドの転換をいち早く察知できるようになります。
しかし、その分ダマシも多くなります。このダマシをより少なくするためにアリゲーターでは長・中・短のSMMAで相場を見ていきます。
相場がおとなしい時は3本のSMMAが横並びになりますが、一旦トレンドが始まると短いSMMAから順に離れていきます。やがてトレンドは収束し、再度横並びに戻っていきます。
- SMMAが広がる=ワニが口を開ける様(Hunting)
- SMMAが閉じる=ワニが眠りにつく(Sleeping)
と表現されます。
アリゲーターの使い方・活躍する場面
相場ではトレンド7割・レンジ3割といわれるように、たいていの時間は狭いレンジを行ったり来たりします。
こういったときにトレードをしてもスプレッド負けするのがオチで、しっかりと利益を出していくにはトレンドを掴まえる必要があります。
こういったトレンドの発生を見極めるのにアリゲーターは活躍します。
3本のSMMAが重なり、大きく口を広げようとするタイミングでトレードを開始。やがて戻ってくる前に決済をしていくのがアリゲーターでのトレード手法となります。
スマホ版MTアプリでアリゲーターを表示させる方法
まずメニューからインディケータのメニューを表示させます。
メインウインドウをタップして下の方へスクロールするとビル・ウイリアムズの項目の中にアリゲーター(Alligator)がありますのでタップします。
それぞれの項目は数字をタップすることで期間を変更することができます。
ジョウズ(顎)期間
デフォルトは13となっておりブルーのSMMAで表示されています。一番期間が長く、下にいるときは上げ基調・上にいるときは下げ基調です。
ティース(歯)期間
デフォルトは8となっています。レッドのSMMAで表示されています。早仕掛けする時はリップスと交差したタイミング、ダマシに注意したい時はジョウズと交差したタイミングを狙うと良いです。
リップス(唇)期間
デフォルトは5となっています。グリーンのSMMAで表示されています。一番期間が短く相場の動きに対して敏感なので、慎重にトレードするときはティース・ジョウズを突破してからが良いでしょう。
ジョウズシフト
デフォルトは8となっています。数字の期間未来にずらしています。
ティースシフト
デフォルトは5となっています。数字の期間未来にずらしています。
リップスシフト
デフォルトは3となっています。数字の期間未来にずらしています。
アリゲーターでチャートを確認してみる
それでは実際にアリゲーターを表示して確認をしてみます。
最初の矢印ではその後大きく下落トレンドが発生しているので成功といえますが、その後2~4本目はダマシに合っています。
5本目は仕掛けが早ければ、といったところでしょうか。
そこで1本目の矢印のタイミングがなぜ良かったのか分析するために、少し期間を戻してトレンドラインを引いてみます。
すると上げ基調であったトレンドが崩れたタイミングとSMMAが開くタイミングがシンクロしているのが分かります。
このようにアリゲーター単体では使用せず、トレンドラインやサポレジラインを引いて転換点となりうるポイントの目安を付けておくことが大事です。
MT4アプリの使い方やその他のインディケータについてはこちらをご覧ください。
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