ADX(Average Directional Movement Index)は、日本語では平均方向性指数と呼ばれています。
パラボリックやRSIなどを考案したJ・W・ワイルダー氏による指標(それにしてもこの人凄いな)で、買いと売りの強さが同時に視認することのできるインディケータです。
本来持つ意味から考えるとオシレータ系であるべきですが、トレンド発生を見極めるのに適しており、ジャンルとしてはトレンド指標となっているのが特徴です。
ADXはどんな時に使えば良いのか、MT4スマホアプリでの表示方法やそのロジック、そして使い方を交えながら解説をしていきます。
MT4アプリの使い方やその他のインディケータについてはこちらをご覧ください。
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ADXのロジック
ADXは3つのラインが描画されています。
- ADX:トレンドの強さ
- +DI:買い勢力の強さ
- -DI:売り勢力の強さ
スマホアプリだとデフォルトカラーが見にくいので色の変更をしています。
計算式は少し複雑になっていますが、前回高値を更新した幅・またはその逆を基に算出されているため、ボラティリティの計算方法と似た性質を持っています。
スマホ版MTアプリでADXを表示させる方法
パラボリックをMT4スマホアプリで表示させる方法です。
メニューからインディケータを選び、メインウインドウをタップします。
インディケータ追加画面になります。オシレータではなくトレンドの項目にありますので注意してください。
インディケータはこちらです。
デフォルトで構いませんが、そのままだと少し見づらいのでスタイルの項目で-DIと+DIのカラーを変更しておくと良いです。
ADXをチャートで確認してみる
それでは実際のチャート画面でADXを確認してみましょう。
ドル円チャートに表示をしてみたのがこちら。
3本のラインが入り混じっているのが分かると思います。
少し見づらいですが、右側の縦軸に数字が表示されています。トレンドの強弱はこの数値を参考にすると良いでしょう。
- 数字が20以下:レンジ相場
- 数字が40以上:強いトレンドが発生
このように見ていくだけでも相場観が養われていくでしょう。
ADXのトレードタイミング
このようにトレンドの強弱をラインで判断することのできるADXですが、この指標をトレードに活かすには以下の2点に注目すると良いでしょう。
- ADXの数値
- ±DIのクロス
先ほどのチャートに、±DIがクロスした場所を赤マルで囲ってみます。
左側の赤マルでは、±DIが揉み合いから拡大(+DIは上昇・-DIは下降)して更にADXも上昇しているのが分かります。その後は上昇トレンドとなっています。
右側の赤マルでは、±DIがクロス(+DIは下降・-DIは上昇)した直後にADXが上昇、その後下落トレンドを形成しています。
±DIのクロスだけで判断すると多くのダマシに遭遇しますが、ADXの上昇も同時に見ていくことで精度の高いトレードとなるでしょう。
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