仮想通貨ブームもコインチェック事件などで一服し、だんだんFXに戻ってきている人が多いようです。
一気に何十倍にもなる可能性はほぼないFXですが、その分デフォルトリスクも限りなく少ないので、身の丈に合った金額であれば健全に投資をすることができるのがFXの魅力です。
また最近ではスマホアプリでトレードされる方も増えてきました。普段使いでのパソコンの必要性もずいぶん下がってきましたしね。
そこで今回は、FXのスマホアプリでも有名なMT4アプリで出来ること、そして出来ないことをまとめてみました。
これから使おうと思ってる方は是非参考にしてみてください。
MT4スマホアプリとは
MT4スマホアプリは、世界750社以上の金融機関で採用されている取引プラットフォームMetaTrader4(メタトレーダー4)をスマホ上で動かせるアプリです。
MetaQuotes(メタクオーツ)社が開発し、FXはもちろんCFDや先物といった幅広い金融商品での取引が可能です。
スマホ版なので本家本元と比較すると出来ることが限られているものの、非常に性能が高く、また国内のMT4取り扱い業者の口座開設数も年々増えていることから、スマホアプリ使用者数も伸びています。
ダウンロードはこちらから可能です。
MT4スマホアプリで出来ること
MT4スマホアプリでは様々な機能が使用することができます。
高機能チャートが使える
MT4スマホアプリの最大の魅力は「高機能なチャートが使用できること」です。
スマホ画面だと小さくて見づらいという方は、画面を横に向けて確認をすることでPCさながらのチャートを確認することができます。
また2本指で拡大・縮小が出来るので、使い方によってはPC版よりも操作性が高いのが特徴です。
注文・決済ができる
もちろん注文や決済も可能です。設定が必要ですがワンクリック注文もできます。
注文後は損切り・利確設定も行うことができます。
FX会社に依存せず使える
MT4を使用されている方ならあまり違和感がないかもしれませんが、MT4スマホアプリは「MT4を採用しているFX業者なら接続が可能」です。
1社独占のアプリでないため、「アプリは使いやすいけどスプレッドが高い」とか「スリッページも全然ないんだけどアプリが使いづらい」といった悩みから解放されます。
各種インディケータも
MT4といえばその多彩なインディケータが魅力です。
MT4アプリでも使用できるインディケータは豊富で、以下の30種類が用意されています。
MT4アプリのインディケータ
- Average Directional Movement Index
- Bollinger Bands
- Envelopes
- Ichimoku Kinko Hyo
- Moving Average
- Parabolic SAR
- Standard Deviation
- Average True Range
- Bears Power
- Bulls Power
- Commodity Channel Index
- DeMarker
- Force Index
- MACD
- Momentum
- Moving Average of Oscillator
- Relative Strength Index
- Relative Vigor Index
- Stochastic Oscillator
- Williams' Percent Range
- Accumulation/Distribution
- Money Flow Index
- On Balance Volume
- Volumes
- Accelerator Oscillator
- Alligator
- Awesome Oscillator
- Fractals
- Gator Oscillator
- Market Facilitation Index
MT4スマホアプリで出来ないこと
とはいえスマホアプリでは出来ないこともいくつかあります。
アラート機能が使えない
MT4では予め引いていた水平線にチャートがタッチしたらアラートが鳴るといった仕組みが使えましたが、残念ながらアプリではそのような機能はありません。
しかし「設定した価格または時間」になったらプッシュ通知をしてくれる機能がありますので、重要なラインが事前に把握できていれば設定しておくと良いでしょう。
トレイリングストップが出来ない
これはちょっと辛いところですが、アプリではトレイリングストップを設定することができません。
また、PC版では決済ラインをドラッグしてズラすことができましたが、これもスマホアプリではできません。
自動売買が出来ない
MT4プラットフォームを使用しているトレーダーの中には、EA(エキスパートアドバイザー)を購入したり自作するなどして自動売買をされている方もいらっしゃいます。
相場をチェックしないで設定したロジック通りに自動で売買されるなんて夢のようですね。
しかしスマホアプリでは自動売買の設定は出来ません。ただ、一度設定した自動売買の様子をスマホで確認することはできますので、安心して外出することも出来ます。
インディケータを増やせない
MT4はカスタイマイズのしやすさから世界中で使われています。その大きな理由が「インディケータを自作してインストールできる」ことです。
たとえばMT4上に表示されている時間を日本時間にしたり、有名なFXトレーダーのツイートをリアルタイムで画面に表示したりなど、使い方は無限です。
しかしスマホアプリではそこまでのカスタマイズ性はなく、インディケータのパラメータ変更・複数インディケータの表示のみとなります。
MT4スマホアプリが向いている人
では、MT4スマホアプリが向いている人はどんな方たちなのでしょうか。
1日数回のチャートチェックをする人
あまり相場を気にしすぎても良いことはないですが、どうしても自分のポジションが気になってしまう方はスマホアプリを入れておくと便利です。
基本的な仕込みはPCで行い、外出先で急な変動があった場合はスマホで決済という柔軟なトレードを行うことも出来ます。
夜だけトレードをする人
平日はお仕事をされていて帰宅してからトレードを行う人にはMT4スマホアプリは大きな味方となるでしょう。
FXのボラティリティが大きくなるのは日本時間で18~26時あたりですから、サラリーマンにとってはトレードを行うのにある意味最適な環境ともいえます。
MT4スマホアプリをインストールしておけば帰宅中の電車内でもトレードできますし、なんならゆっくりと湯船に浸かりながらのトレードも可能です(防水注意)。
中長期のスイングトレードをする人
1回の利確目標が100~500pipsほどの方であれば、わざわざMT4のPC版を使う必要は全くありません(自作インディケータを使いたい方などは別ですが)。
FXで1日に数百pipsも動くことなど例外中の例外ですから、1日に1~2度チャートをチェックして損切りや利確ポイントを再設定するだけですから、それらは全てスマホアプリで対応が可能です。
MT4スマホアプリのまとめ
MT4のスマホアプリで出来ることと出来ないことをまとめてみました。
基本的な操作や注文はPC上から、外出時や帰宅中のトレードはスマホアプリといった使い方をするのが賢い使い方ですね。
また有事の際の緊急決済方法としてインストールしておくことをオススメします。