10月といえばプロ野球のペナントレースが終了しクライマックスシリーズが行われていますが、毎年この時期に行われているのが「フェニックスリーグ」です。
なんだか聞き慣れない名前ですが、果たしてどんなリーグなのでしょうか?
今回はフェニックスリーグとはどういうリーグなのか、そして実際に試合を観る方法までご紹介していきます。
フェニックスリーグの概要
フェニックス・リーグとは、若手選手の育成を目的とした秋季教育リーグです。
1990年にイースタン・リーグ6球団によってスタートしました。
その後徐々に参加チームが増えていき、2011年からは日本のプロ野球12球団、韓国プロ野球3球団、四国アイランドリーグplus選抜の全16チームが参加しています。
2017年は10月9日〜10月30日まで、計144試合が宮崎県内の10以上の球場で行われます。
特別ルール
勝敗を度外視して行う教育リーグのため、公式戦とはルールの違いがあります。
- 原則として延長戦はなし
- 対戦チーム同士の合意があればイニング数を調整できる
- 参加選手が少ないチームについては、一度退いた選手を再び出場させることができる
(選手が負傷退場するなどの特別な事情がある場合のみ、相手チームと審判団の合意が必要)
他にも雨天中止になっても振替試合が行われなかったり、入場が無料なのも公式戦との大きな違いですね。
出場資格
出場資格は10月1日時点で支配下選手(育成選手も可)として登録されている選手です。
各球団の出場選手を見てみると、レギュラークラスの選手はあまりいません。
一軍はクライマックスシリーズを戦っている最中ですので、そのチームは当然二軍中心の選手構成になりますね。
時期にもよりますが、クライマックスシリーズ出場チームの調整の場として使われることもあります。
しかし阪神は一軍でも実績のある能見投手や藤浪投手、西岡選手などが参加していますので、チーム状況や球団の方針によって変わってくるようです。
名前の由来
秋季教育リーグが「フェニックス・リーグ」という名称になったのは2004年からです。
2017年で14回目になりました。
こちらの名称、全国から応募を募り約300の候補の中から選ばれたものなんですね。
「フェニックス」とはヤシ科の樹木で、南国宮崎の至るところに植樹されている宮崎県の県木です。
このフェニックスという樹木、病気や害虫に強く寿命が長いので伝説上の鳥「不死鳥」という意味も持っています。
若い選手が厳しい練習に耐え、大きく羽ばたいていってほしいといった願いが込められてつけられました。
2009年には全国へ発信することを目的として「みやざきフェニックス・リーグ」と名称が変更になりました。
中継・配信を観るには?
クライマックスシリーズに出場していないチームのファンの方や、注目している若手選手がいる場合はぜひ中継が見たいですね!
残念ながら2017年はテレビ中継はないのですが、インターネットでの配信があります。
スポナビライブ
ソフトバンクが提供しているインターネット配信サービス「スポナビライブ」で一部の試合を観ることができます。
ライブ配信を予定している試合はイースタン・リーグとウェスタン・リーグが対戦する36試合です。
韓国のチームと四国アイランドリーグ選抜の試合は観れませんが、一部メジャーリーグの試合も観れますし野球以外のスポーツも多数配信しています。
初回1ヶ月は無料期間なので、お試しで申し込んでみてもいいかもしれませんね。
虎テレ
そして一軍クラスの選手が出場している阪神は、球団公式動画配信サービス「虎テレ」にてライブ中継があります。
阪神戦のみになりますが、「フェニックスリーグカメラ」という固定カメラからの中継映像が見られます。
音声はライブのみで、実況や解説はないということですが、臨場感のある映像が楽しめそうですね!
こちらは1ヶ月600円+消費税で観ることができます。
まとめ
プロ野球はクライマックスシリーズやドラフト会議で盛り上がっていますが、若手選手などは来シーズンに向けて早くも動き出しているんですね。
フェニックスリーグで結果を残した選手は公式戦でも活躍することが多いです。
目にする機会はあまり多くありませんが、今後ネット配信などが増えれば注目が集まるかもしれませんね!