MACD(マックディ)はアメリカのジェラルド・アペル氏が開発したオシレーター指標で、1960年代から現在でも利用者の多い人気インジケータです。
オシレーターは相場の買われ過ぎや売られ過ぎを分析する指標で、MACDも逆張りトレードに向いています。
そんなMACDの使い方やMT4のスマホアプリで表示させる方法、活躍する場面についてまとめました。
MT4アプリの使い方やその他のインディケータについてはこちらをご覧ください。
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MACDのロジック
MACDは「Moving Average Convergence / Divergence」の頭文字を取っており、日本語にすると「移動平均の収束と発散」となります。
- EMA(12)
- EMA(26)
- SMA(9)
の3本から成り立っていて、「EMA(12) - EMA(26) = MACD(グラフ)」「SMA(9) = シグナル(赤点線)」で表示されています。
MACDの使い方・活躍する場面
一般的に使用される売買タイミングは以下の通り。
- MACDとシグナルがクロス
- どちらか、または両方がゼロラインをまたいだ時
- 両方の向きが一致した時
視覚的に売買判断が可能で、かつ分かりやすいというのが人気の理由でしょう。
スマホ版MTアプリでMACDを表示させる方法
MACDをMT4スマホアプリで表示させる方法です。
まずはメニューからインディケータを選び、メインウインドウをタップします。
インディケータ追加画面になります。少し下の方へスクロールするとオシレータの項目があり、そこにMACDがあります。
タップすると設定画面になります。基本的にいじらなくて問題ありません。
これで設定は完了です。
MACDでチャートを確認してみる
それでは実際のチャート画面でMACDを確認してみます。
今回はドル円チャートに表示をしてみます。
設定してみたのがこちら。
どうでしょうか、違和感なくチャートとMACDが確認できますね。
シグナルがゼロラインをまたいだタイミングのところに赤い矢印を表示しています。どちらも機能していることがわかります。
実際に見てもらえるとわかりますが、ゼロラインの上側にいれば上昇トレンド・ゼロラインの下側にいれば下降トレンドであることが多いです。
つまりゼロラインを突破するタイミングがトレンドの移り変わりということですね。
ダイバージェンス現象に注意
ダイバージェンス現象とは、オシレータ系の指標では上昇を示しているのに実際のチャートでは下降(またはその逆)している現象のことを言います。RSIやストキャスティクスなどでも用いられることがあります。
このような逆行現象があった時には少し注意が必要です。
ダイバージェンス現象が起きると「トレンドの方向転換」が発生しやすいと言われているからです。
先ほどのドル円チャートを最小にしてみたのがこちらのチャートです。
ポツンと赤くなっているのは先ほどの赤い矢印です。
ドル円ですから大したトレンドにはなっていませんが、ダイバージェンス発生後は上昇トレンドを継続しています。
ダイバージェンス後のトレンド発生理由
これは参加している投資家たちの心理状況を考えてみると理解できます。
他のトレーダーたちも皆さんと同じように、何かしらの指標を参考にして相場に参加しています。もちろんMACDを使っている人も多数いるでしょう。
あるタイミングでMACDの反応と違うチャートの動きを確認することができました。そんな時彼らはどんなことを考えるでしょうか?
「何かしら要人発言でもあったのだろうか?」
「大口投資家が参入してきたのかも?」
様々な思惑が交差します。
やがて、MACDでの逆張りトレードを手仕舞いし、トレンド系の指標に切り替えてマーケットイン。なんてことが想像できます。
つまり、MACDに限らず全ての指標は他のトレーダーたちも見ているということです。
FXはゼロサムゲーム(正確にはスプレッド分マイナスサム)ですから、誰かの利益は誰かの負け分です。いつまでも同じ指標でのトレードがうまくいくような甘い世界ではないので、相場の動きに合わせて用いる指標も変えていくのがFXでの戦い方です。
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